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民俗写真の巨匠 芳賀日出男「伝えるべきもの、守るべきもの」

民俗写真の巨匠 芳賀日出男「伝えるべきもの、守るべきもの」

フジフイルム スクエア(赤坂9-7-3 東京ミッドタウン1F)

2018/1/17(水)  60年以上にわたり日本や世界の祭礼を撮り続けてきた、民俗写真の巨匠・芳賀日出男(はがひでお)の40万点に及ぶ作品の中から、「稲作儀礼」「日本各地の祭礼」「人生儀礼」に関する30点を精選した写真展が開催中。

 満州の大連に生まれ、大学受験のために初めて訪れた母国で四季の美しさに衝撃を受けた芳賀。大学進学後の折口信夫の講義で「神は季節の移り目に遠くから訪れ、村人の前に姿をあらわします」という言葉に感銘をうけ、「もしそうなら、写真に撮ることができるかもしれない」と、民俗写真家としての道を歩みだした。
 単純な背景を選んだり、儀式と無関係のものを取り除く「マイナスの演出法」や、人々と寝食を共にし徐々に心を開いてもらう真摯な姿勢、綿密な絵コンテの作成など、記録としての民俗写真を超え、真髄にある美をも浮き彫りにした、芳賀の確かな眼差しが感じ取れる。

 2月3日と3月3日には、97歳になる芳賀日出男氏と、息子で同じく写真家の芳賀日向氏による、無料のギャラリートークも開催される。また本展示は、写真歴史博物館のエリアには珍しく撮影も可能だ。

会期は3月31日(土)まで。時間は10:00〜19:00。2月3日(土)と3月3日(土)のギャラリートークは14:00〜14:30(予約不要)。