KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 SPECIAL EDITION TOKYOGRAPHIE オープニングプログラム

フジフイルム スクエア(赤坂9-7-3 東京ミッドタウン1F)

  • 2018/10/26(金)
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KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 SPECIAL EDITION TOKYOGRAPHIE オープニングプログラム

 2013年より京都の街を舞台に開催されている「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」が、スペシャルエディションとして東京で初開催。
 会場の一つであるフジフイルム スクエアでは、深瀬昌久(ふかせまさひさ)「総天然色的遊戯」、林道子(はやしみちこ)「Hodophylax 〜道を護るもの〜」、関健作(せきけんさく)「GOKAB 〜HIPHOPに魅了されたブータンの若者たち〜」、そしてKYOTOGRAPHIEこども写真コンクール2018入賞作品展の4展示が行われている。

 写真は、ブータンでの教師経験を経て、今若者たちの間で流行するヒップホップをフックに写真作品を発表した関健作さん。“幸福の国”というイメージが強いブータンだが、失業率の高さやドラッグの蔓延などが社会問題になっており、保守的な仏教国ゆえに新しい文化に対しても閉鎖的な雰囲気があるという。この展示は、そんな生きづらさをヒップホップにぶつけ小さな希望を見出そうとする若者たちの姿を切り取った写真に、被写体自身がグラフィティを施すという、写真以上に雄弁な“物語”と言える。

 このように、展示は作家のセクションごとで世界観がガラリと変わり、一つの会場とは思えないほど濃密な内容に仕上がっている。全て無料で鑑賞できるこの貴重な機会に、ぜひ足を運びたい。

会期は11月8日(木)まで(TOKYOGRAPHIEは12月25日まで)。会期中無休。時間は10:00〜19:00(最終日は14:00まで)。

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