ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年

国立新美術館

  • 2019/12/3(火)
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ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年

 日本とハンガリーの外交関係開設150周年を記念し、ハンガリー最大の美術館であるブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーのコレクション展が開催。
 ルネサンスから20世紀初頭まで、約400年にわたるヨーロッパとハンガリーの絵画、素描、彫刻の名品130点が一堂に会するが、特に日本ではあまり目にする機会のないハンガリー絵画は必見だ。

 展示室に入ってすぐの、北方ルネサンスの巨匠ルカス・クラーナハ(父)が描いた同テーマの2点《不釣り合いなカップル》は、一方が老人と若い女、もう一方が老女と若い男という年齢差のあるカップルを表している。よく見ると、若い女の手が老人の財布に差し込まれていたり、老女が若い男の手に硬貨を握らせていたりと、アイロニーを込めた教訓が絵画から読み取れる。
 また、本展のメインビジュアルでもある《紫のドレスの婦人》は、ハンガリー近代絵画の展開に先駆的な役割を果たしたシニェイ・メルシェ・パールによる作品で、本国でも最も知名度が高く親しまれている絵画の一つだという。
 他にも、モネ、ルノワールら巨匠の作品、ビーダーマイアー、戸外制作など時代のトレンドを反映した作品など、400年の流れをバランスよく鑑賞できる。

 写真は、《紫のドレスの婦人》の前でフォトセッションに応じる、駐日ハンガリー大使のパラノビチ・ノルバート氏、ハンガリー・ナショナル・ギャラリーのプレスニヴィ・エディト氏とゲルゲイ・マリアン氏、国立新美術館主任研究員の宮島綾子氏(左から)。

【会期】12月4日(水)〜2020年3月16日(月)
【休館日】火曜(2月11日は開館)、12月24日(火)〜1月7日(火)、2月12日(水)
【時間】10:00〜18:00(金・土曜は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで

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