アークヒルズとサントリーホールによる、音楽を身近に楽しんでもらうことを目的とした街の音楽祭「ARK Hills Music Week 2022」が開催された。
 12回目の開催となった今年は「音楽がであう。音楽にであう。」をコンセプトに、アークヒルズおよび周辺エリアの美術館や飲食店、大使館など合計16施設で、11日間にわたりコンサートなど40以上のプログラムが展開。

 あいにくの荒天となった10月7日には、サントリーホール屋上ルーフガーデンからアーク・カラヤン広場に場所を変更して、フルートとピアノによるコンサートが開催された。会場は立ち見が出るほどの盛況。秋の童謡やジブリのメドレー、日本で最もポピュラーなクラシックの1曲とも言える「カノン」、そして同じコードが使われている葉加瀬太郎作曲の「エトピリカ」、情熱的な「リベルタンゴ」。誰もが一度は耳にしたことのある親しみのある名曲と優雅な演奏の様子に鑑賞者はすっかり、荒天を忘れるほど酔いしれていた。

 期間中は、目玉企画の1つである、ピアニストの辻井伸行氏やヴァイオリニストの三浦文彰氏など世界トップクラスのアーティストがサントリーホールで競演する「サントリーホール ARKクラシックス」の開催に、アーク・カラヤン広場でのスペシャル・ライブ・ビューイングも大盛況。その他にも、本物の楽器に触れられる「ミュージック・マルシェ」や“流し“による生演奏を食事とともに楽しめる「音楽横丁」など、音楽をより身近に楽しめるプログラムも3年ぶりに復活。世界を舞台に活躍する歌手の麻衣氏が自ら指導にあたる、児童合唱団「ARK キッズ Chor」の美しい歌声も再びアークヒルズに響き渡った。
 フラメンコとジャズを融合させる音楽プロジェクトによる演奏が開催されたスペイン大使館など、様々な施設で特別なコンサートが開催。
 文字通り街自体が一つのコンサートホールと化した音楽あふれる11日間となった。