Z世代が農業体験等を通じて、食や農に関わる方々と熱く語り合うトークステージやマルシェ、展示、体験コーナーなど様々なジャンルの出展者がアリーナに大集結するイベントが10月29（土）・30日（日）の2日間、開催された。

 「NIPPON FOOD SHIFT FES.」は日本の食がかかえる課題や目指す未来について、生産者、事業者、消費者、そして行政がともに考えるきっかけとする農林水産省主催のイベント。
 今年は特に日本の未来を担うZ世代を中心に、JA全中の会長と食の未来について語り合ったり、食や農をテーマにしたクイズバトルの開催、更には、大学生が食と農をテーマに小学生に出前授業を行った模様や高齢化に直面している生産現場に通った４年間の軌跡などを発表するトークセッションなどが繰り広げられた。
 また、展示・体験ブースでは、若者に身近な「スイーツ」という食の切り口で、Z世代たちが食や農について学習・体験するプログラム「100日後にできるZ世代プロデュースカフェ」を通してできあがったメニューのレシピカード配布や、スイーツを限定販売。その他にも、食の安心や食べ物の価値を大学生がデザイン視点で考え直すプロジェクトの展示や子供も参加できる種植え体験、農業女子プロジェクトによる出店など、多彩なブースが展開された。
 会場には、フードシフトを実践する生産者がフレッシュな旬の農産物や加工品など自慢の逸品とともに大集合し、活気にあふれた。

 来場者たちはさまざまなコンテンツや生産者とのコミュニケーションを通して、収穫の秋を楽しみながら、日本の食の課題や未来についても身近に考える2日間となったようだ。