港区立みなと科学館では、5月7日(日)まで、2023春の企画展「いきもの大図鑑〜知ろう・守ろう・はじめの一歩〜」が開催中。

 動物園で希少動物を眺めたり図鑑やインターネットで情報を調べることができても、自分と並べて比較したり、実物大のスケールを実感できる機会はめったにない。

 本展では “もしも図鑑から動物が飛び出したら…” をコンセプトに、動物の特徴を的確に再現したリアルなペーパークラフト模型が集合。動物園への作品提供も行う紙工作作家・ごとうけい氏の協力による模型は、動物園の飼育担当者への取材や動物に対する観察眼を活かして緻密に制作されたものだ。
 また、動物の特徴を背丈（体長）・重さ・手のひらの3つに分け、自分（人間）と比較できるコーナーも。特に6種の動物の重さを体感できるコーナーは子どもたちの人気を集めていた。

 科学館ならではの視点からの解説や展示の工夫もされている。それぞれの動物の横には絶滅の恐れのある野生生物種のリスト「レッドリスト」で、絶滅までの7段階のうちどの段階にあるのか、なぜ絶滅に瀕しているのかが分かりやすく説明されている。子どもたちには、クイズ形式でそれぞれの動物の観察ポイントなども学べる、めくって見る解説もあり、考えながら造形をじっくり観察できる空間となっている。

 トコトコ歩くどうぶつを作る紙工作のコーナー、ARで動物と記念撮影できるコーナーなど、毎日気軽に参加できるイベントも。プラネタリウムでは企画展にあわせて地球上の生き物の変遷をたどるプログラム「いきものがたり」を投影している。

【会期】3月15日（水）〜5月7日（日）※入場無料（プラネタリウムは有料）
【休館日】4月10日 (月)、 11日 (火)
【時間】9:00〜20:00　※入場は閉館の30分前まで　※プラネタリウムの最終投影は19:00