「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」プレス内覧会

国立新美術館

  • 2023/9/19(火)
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「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」プレス内覧会

 女性たちのワードローブに変革をもたらし、日本のファッションやデザインの世界にも多大な影響を与えてきた「モードの帝王」イヴ・サンローラン。日本では1990年以来33年ぶり、没後、日本で初の大回顧展が国立新美術館企画展示室1Eで開催。

 開幕前日の内覧会では、イヴ・サンローラン美術館パリ 館長をはじめ、仏日の関係者が一堂に会したギャラリートークが開催され、コレクションの素晴らしさや見どころなどについて語られた。

 監修を務めたセレナ・ブカロ=ミュセリ氏(イヴ・サンローラン美術館パリ チーフ・キュレーター、学芸コレクション長)は「初のオートクチュールコレクションのキャットウォークを再現した展示や、サファリ・ルックやパンツスーツ、ピーコートなどのアイコニックな作品群の展示はもとより、一般にはあまり目に触れられることのなかった舞台芸術やスケッチなども大きな見どころ。12章の部屋ごとに異なる世界観を見事に惹き出した中原崇志氏の空間デザインと相まって、パリの収蔵庫から作品を取り出した瞬間の感動と同じような感覚と驚きを来場者にも味わってもらえるだろう。革命家でもあり、ロマンティストでもあり、パフォーマーでもあった20世紀最大の才能の一人、サンローランの40年にわたる想像の賜物を存分に堪能してほしい」と解説。
 1963年のサンローラン初来日をきっかけに、ラブストーリーと言えるほど日本との深いかかわりがあったとのミュセリ氏の解説を受け、同じく監修にあたった小野寺奈津氏(国立新美術館 特定研究員)からは、「相互に深く影響を与えてきた関係が伺える最終章『イヴ・サンローランと日本』にもぜひ、注目して欲しい」と添えた。

 約半世紀にわたるイヴ・サンローランの歴史を、すべてがオートクチュールのルック110体のほか、アクセサリー、ドローイング、写真を含む262点によって、余すところなく紹介する本展。贅沢で貴重な空間をじっくり堪能したい。

 写真は右から、マキシム・カトルー氏(ピエール・べルジェ・イヴ・サンローラン財団理事長 イヴ・サンローラン美術館パリ バイスプレジデント)、エルザ・ジャンセン氏(イヴ・サンローラン美術館パリ 館長)、小野寺奈津氏(国立新美術館 特定研究員)、セレナ・ブカロ=ミュセリ氏(イヴ・サンローラン美術館パリ チーフ・キュレーター、学芸コレクション長)、ジュディト・ラマ氏(イヴ・サンローラン美術館パリ キュレーター、テキスタイルアクセサリー担当長)

【会期】9月20日(水)〜12月11日(月)
【休館日】火曜
【時間】10:00〜18:00(金・土曜、11月26日(日)、12月3日(日)、12月10日(日)は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで

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