TOKYO NODE開館記念企画第二弾として12月5日（火）開幕する「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」。一般公開に先駆けた内覧会では、写真家・映画監督の蜷川実花氏ら本展のアーティストによる説明会が開催された。

 本展の見どころなどについて蜷川氏は「これまで作品の中で取り上げてきた花、都市、金魚などをモチーフにしているが、本展では、アウトプットの仕方が全て異なり、写真を写真として見せるのではなく、五感で立体的に楽しめる空間を創出した。日常の中に隠れているささやかな美しいものを拾い上げて表現するために、本展で制作した映像はCGを一切用いずに、カメラ一台またはiPhone一つで撮影したもの。見る角度がちょっと変わるだけでこんなにも世界が変わるのだということを本展で体感して頂ければ」と説明。

 また、蜷川氏らとともに結成したクリエイティブチーム EiM のエグゼクティブディレクターとしても活動するデータサイエンティスト・慶應義塾大学教授の宮田裕章氏は、「桃源郷のような空間をコンセプトに、人が認識できる最大数と言われる100万色の色を表現し、五感で楽しめる作品を展示している。今、この時代にこの場所だからこそ体験できる本展を通し、日常の中にある何気ない一瞬の中から普遍性を見出し、人々と未来をつなぐことができれば」と語った。

 会場には、建築、音楽、舞台芸術など各分野のプロフェッショナルと共創した11の作品群が集結。最高天高15ｍのドーム型天井全面を使い、地上200ｍからの夜景を借景にした大型の映像作品《Flashing before our eyes》のほか、TOKYO NODEの構造を最大限に活かした展示が展開される。

【会期】12月5日（火）〜2024年2月25日（日）
【休館日】2024年1月1日（月・祝）、2日（火）
【時間】10:00〜20:00（月・水・木・日曜および祝日）、10:00〜17:00（火曜）、10:00〜21:00（金・土・祝前日） ※入場は閉館の30分前まで