ZEN FOTO GALLERY(六本木6-6-9 ピラミデ2F)
歌舞伎町の街を居場所とする人々をモノクロームスナップショットで記録した写真集「新宿迷子」などを刊行し、国際的にも活躍の場を広げる梁丞佑(ヤン・スンウー)の写真展が開催中。
今回、梁が主題にしたのは、街中に佇むホームレスの人々が大事そうに抱えている荷物。そこに彼らそれぞれの人生がつまっているのではないかと想像し、実際に声をかけ荷物と彼らのポートレートを撮影するプロジェクトを開始。60人以上を撮影したシリーズ写真集としてまとめ刊行したなかから、本展では選りすぐりのカラープリントを展示している。
梁氏は「一つひとつの荷物をざっくり見ていくと私にもよくわからないものが多かったのですが、まとめて、あらためてじっくり向き合うと、『これだったのか。こういうことだったのか!』という気づきがありました。大切なものは心の中にあり、そう簡単には見えないということを鑑賞者の皆さんと共有したいと思います。そして本展がホームレスなどの社会問題に目をむけるきっかけの一つになれば、それだけで大満足です」と語る。
さまざまな人々の表情を惹き出し、人生の背景が少し垣間見えるような本展の作品には、梁氏の素直さや優しさが伝わってくるような温かさも感じられる。
【会期】1月12日(金)〜2月3日(土)
【休廊日】日月祝
【時間】12:00〜19:00
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。