ホンマタカシ「東京郊外→オリンピア」

TARO NASU(六本木6-6-9 ピラミデ4F)

  • 2024/1/16(火)
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ホンマタカシ「東京郊外→オリンピア」

 対象との独特の距離感を持ち、叙情性を排した視点で風景をそのままにとらえようとするホンマタカシ。TARO NASU では7回目の個展となる、ホンマタカシ「東京郊外→オリンピア」が開催中。

 東京郊外の情景を淡々とうつしだした1998年発売の「東京郊外TOKYO SUBURBIA」。そして、Casa Brutusの連載企画として、東京オリンピック2020を目指して変化を遂げていく街を6年間にわたって撮影したプロジェクトをまとめた「TOKYO NEW SCAPES」(2021年)。
 本展では、2つのシリーズを同じ空間に展示することによって東京という怪物的な都市の変貌を展示。発展していく東京の中心部分と、ポストモダン的な東京郊外の新興住宅地、オリンピックスタジアムなどモニュメンタルな建造物と日常の何気ない風景や若者の姿。それらがホンマならではの少し距離を置いた目線で撮られ、並列に展示されているところに、より、リアリティがあり鑑賞者を惹きつける。

 高度経済成長期の象徴的な出来事として語られる「東京オリンピック1964」から約半世紀後、「東京オリンピック2020」が東京に刻んだ歴史とはいかなるものだったのか。ホンマのカメラはどのようにうつしだしたのか。
 近年継続して取り組んでいるカメラオブスキュラのシリーズとはまた異なる表情をたたえたホンマ作品を集め、その過去と未来を問う本展は、ホンマ作品の世界の広さも伺える空間となっている。

【会期】1月13日(土)〜2月10日(土)
【休廊日】日月祝
【時間】11:00〜19:00
【画像】©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

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