あらゆる工芸の殿堂! 人間国宝たちの技を目の当たり!

東京国立近代美術館工芸館

外観
レンガ造りの外観はクラシカルな洋館の趣たっぷり。前庭には作品が4点ある。旧庁舎を補強すべく、内側に新たに構造体を建設。そのため、窓が二重になっている。当時の姿を残すのはホールと2Fへ上がる階段のみ
2Fホール/展示室

皇居、北の丸公園の中にある1910(明治43)年に田村鎮 陸軍技師によって建てられた旧近衛師団司令部庁舎。重要文化財でもある同建物の保存を目的に、東京国立近代美術館の分館として1977(昭和52)年にオープンした近現代工芸の殿堂。

陶磁、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、人形、金工、工業デザイン、グラフィックデザインなど、多岐にわたる工芸分野を全般的に網羅し、コレクション総数は3,000点を超す。常設展はなく、展覧会を年間5〜6回実施。明治以降の工芸の歴史に主眼を置いた「近代工芸の百年」、陶磁や染織など素材を絞った「近代工芸の名品」、各時代の特徴的な工芸運動やモチーフを基準にした「テーマ展」、個人作家の「回顧展」などの種類があり、展覧会内容に合わせてコレクションをもとにしながら作品を選ぶ。テーマによって何度も出る作品もあるが、滅多に出合えない作品もあるとか。

1Fは受付、ショップ、図書スペースがあり、展示室は2F。100年以上経て黒光りした階段を上ると、休憩スペースに出る。人間国宝の作品である木製のベンチが置かれ、実際に座れるのがいい。展覧会期間中は週2回のプログラム「タッチ&トーク」を開催。工芸作家たちの貴重な作品や資料などに直に触れられる。


富本憲吉《色絵金銀彩四弁花文飾壺》   黒田辰秋《赤漆流稜文飾箱》   藤田喬平《虹彩》   森口華弘《縮緬地友禅訪問着 菊》
富本憲吉
《色絵金銀彩四弁花文飾壺》
1960年 磁器
黒田辰秋
《赤漆流稜文飾箱》
1957年頃 漆
藤田喬平
《虹彩》
1964年 ガラス、宙吹き
森口華弘
《縮緬地友禅訪問着 菊》
1970年 絹、友禅

東京国立近代美術館工芸館(竹橋)

  • 千代田区北の丸公園1-1
  • 03-5777-8600(ハローダイヤル、8:00〜22:00)
  • 料金:展覧会により異なる
  • 10:00〜17:00(最終入館は閉館30分前まで)
  • 休館:
    月曜日(休日の場合、翌火曜)、展示替期間、設備点検期間、年末年始
  • 東西線「竹橋駅」徒歩8分
    半蔵門線、東西線、都営新宿線「九段下駅」徒歩12分
  • webサイト
2013年11月取材/2014年4月更新