総敷地面積67,560平方メートルのこの公園には、庭園のほか、約163万冊の蔵書を持つ都立中央図書館や運動場、テニスコートなどもあり、読書にスポーツに散策にと、まさに多目的に利用できるスポットだ。

園内には梅園があり、季節には甘い香りを漂わせたウメの花が訪れる人々を癒す。続いて春には11種類ものサクラが咲き、梅雨にはアジサイ… など、四季折々に花々が咲き競う。また、野鳥も多く、池にはサギやカルガモ、花の蜜を吸うメジロ、小さなキツツキのコゲラなどが生息、バードウォッチングもできる。一方、池にはコイやヘラブナなどが泳ぎ、釣りも楽しめる希少な場所だ。

公園周辺には大使館なども多く所在し、インターナショナルで洗練された雰囲気。観光スポット「六本木ヒルズ」からも歩いて10分強というごく近距離にありながら、街の喧騒を忘れさせてくれる都会のオアシス的空間だ。買い物帰りにでも、ふっと自然に触れたくなったら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろう。

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公園の歴史

江戸時代前期

常陸笠間藩浅野家(後に播州赤穂に領地換え)の下屋敷

1656（明暦2）年

赤坂にあった陸奥盛岡南武家の下屋敷と等価交換。幕末まで藩邸として使われる

1896（明治29）年

有栖川宮家の新邸御用地に

1934（昭和9）年

有栖川宮威仁親王の20年目の命日を記念して高松宮家から東京市に賜与され、公園として一般公開

1975（昭和50）年

管理を港区に移管。区立公園となる