白金台どんぐり児童遊園

目黒通りに面し、国立自然教育園に隣接する「白金台どんぐり児童遊園」は、港区最大の児童遊園。
中央の原っぱを囲むように歩道が一周し、外側には国有地時代からの木々がたくさんの葉を茂らせている。
老若男女が寛げる開放的な公園だ。

  • 2013/05/16
  • カルチャー
  • 緑の散策路

住宅や商業施設と隣接していない分、独立した雰囲気。白金台駅側から入ると原っぱの向こうに自然教育園の緑が森のように見え、都心にいるとは思えないのどかさ。周遊する約250mの歩道を近隣のシニア層がのんびり散歩をしている。桜、雪柳、椿、沈丁花、月桂樹、榎など、色々な種類の樹木が植えられ、主だったものには名前や品種、説明の書かれたプレートも設置。花壇にはチューリップやポピーなど、季節に合わせた花が可憐さを競う。この緑化・美化はNPO法人のボランティア活動によるもの。ゴミが散らばることもなく、全体的に管理が行き届いている。

原っぱの中心には東屋やベンチがあり、お弁当を広げる親子連れの姿も。ゆるく土が盛られ、所々に石が配された築山は幼児の格好の遊び場だ。夏の「じゃぶじゃぶ池」も人気が高い。北側にはストレッチ体操器具を完備。ぶら下がりバー、足つぼマッサージ、座って体をそらす背伸ばしベンチ、脇のストレッチができるベンチの4種類がある。

出入口の掲示板には、各種告知のほか、イベント案内も掲示。トイレの横には、2008年10月から警察官が立ち寄る「どんぐりパトロール小屋」が設置されている。

  1. 原っぱの奥に緑が広がる開放的な光景
    原っぱの奥に緑が広がる開放的な光景
  2. 周遊歩道は約250mあり、近くの保育所の子どもたちのランニングにも
    周遊歩道は約250mあり、近くの保育所の子どもたちのランニングにも
  3. 足つぼマッサージは砂を払うほうきも設置。奥は背のばしベンチ
    足つぼマッサージは砂を払うほうきも設置。奥は背のばしベンチ
  4. ぶら下がれば腕と背筋、足をのせれば太ももを伸ばせる
    ぶら下がれば腕と背筋、足をのせれば太ももを伸ばせる
  5. カンヒザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラがあり、花見も楽しい
    カンヒザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラがあり、花見も楽しい
  6. 国有地時代の樹木をそのまま活用。大きく枝葉を広げて木陰を作る
    国有地時代の樹木をそのまま活用。大きく枝葉を広げて木陰を作る
  7. 自然教育園側には築山も。なだらかな傾斜が幼児たちの心をくすぐる
    自然教育園側には築山も。なだらかな傾斜が幼児たちの心をくすぐる
  8. 冬場は鮮やかな色合いの椿が彩りを添える
    冬場は鮮やかな色合いの椿が彩りを添える
  9. NPO法人のボランティア活動で花壇の手入れも滞りなく
    NPO法人のボランティア活動で花壇の手入れも滞りなく
  10. 警察官が立ち寄るどんぐりパトロール小屋。安心して子どもを遊ばせやすい
    警察官が立ち寄るどんぐりパトロール小屋。安心して子どもを遊ばせやすい
公園の歴史
1664(寛文4)年
讃岐高松藩松平家の下屋敷を建造
1867(慶応3)年
海軍省、陸軍省が管理する火薬庫となる
1917(大正6)年
帝室林野局の管理地に
1933(昭和8)年
管理地の一部が朝香宮邸となり、戦後まで利用される
1947(昭和22)年
朝香宮邸を白金迎賓館、緑地は自然教育園、東側敷地の一部を国家公務員宿舎と、分割利用する
1983(昭和58)年
旧朝香宮邸の建物を東京都庭園美術館として公開
2006(平成18)年
国家公務員宿舎跡地を港区が国から取得。白金台どんぐり児童遊園として開園

基本情報

名称 白金台どんぐり児童遊園
所在地 港区白金台5-19-1
問合せ 03-5421-7615(高輪地区総合支所協働推進課協働推進係)
アクセス 南北線・三田線「白金台駅」徒歩4分
公式サイト https://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/jidoyuen/takanawa/20.html

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