三河台公園

六本木交差点と目と鼻の先にありながら落ち着いた雰囲気を醸す三河台公園。
昭和7年開園と歴史は古く、大木に育ったケヤキが枝葉を広げ、のんびり休息やランチが楽しめる。春は桜やツツジが咲き、華やかな世界に。

  • 2015/07/21
  • カルチャー
  • 緑の散策路

駅から六本木通りを溜池方面へ下ること数分で現れる入口は、地下駐輪場の施設が立っていて公園と分かりにくい外観。駐輪場を通り抜けて、スロープを下ると樹木に囲まれ、遊具のある馴染みの風景が広がる。

東屋と遊具のあるエリアと、運動が楽しめそうな多目的広場に分かれた公園は、傾斜による崖が自然な壁になって隔絶感あり。園内のあちこちにソメイヨシノやシダレザクラが植えられていて、春は華やかな世界が楽しめるのも魅力だ。
レンガ造りの東屋には、8人掛けのベンチが2卓ある。お花見はもちろん、ランチタイムにお弁当を広げたり、お茶で一服するワーカーの姿もちらほら。夕方には近隣の幼児が元気よく遊ぶ。遊具に交じって、背伸ばしや懸垂、ジャンプができる健康器具も置かれ、気分転換にストレッチをするのも良いかもしれない。側にある水飲み場は蛇口の栓が抜かれておらず、手洗いなどに使える。
桜の木を境に広がる広場は広め。キャッチボールやサッカー、バドミントンなどが楽しめそうだ。

防災面も充実している。地下自転車置き場の隣には、かまどやトイレになるベンチ、貯水槽、資材や器材の収納庫などを配備したコンクリートのミニ広場があり、多目的広場の奥には非常対策用井戸も確保。駅から近いだけに、災害時には拠点の一つとなりそうだ。

  1. 公園入り口付近には花壇がいくつかあり、ネメシアやプリムラなどが咲いている
    公園入り口付近には花壇がいくつかあり、ネメシアやプリムラなどが咲いている
  2. 六本木駅周辺の放置自転車対策で、2013年に造成された地下駐輪場
    六本木駅周辺の放置自転車対策で、2013年に造成された地下駐輪場
  3. 駐輪場の上はトイレやかまどになるベンチ、貯水槽、器材収納庫のある防災広場
    駐輪場の上はトイレやかまどになるベンチ、貯水槽、器材収納庫のある防災広場
  4. 奥へ続くスロープには、昭和初期の開園時からありそうな堂々としたケヤキ
    奥へ続くスロープには、昭和初期の開園時からありそうな堂々としたケヤキ
  5. テーブルが2卓ある東屋は小休止やランチに。水道も利用でき観桜時期は賑わう
    テーブルが2卓ある東屋は小休止やランチに。水道も利用でき観桜時期は賑わう
  6. 滑り台、ネット、クライミングなどが合わさった複合遊具は子どもに人気
    滑り台、ネット、クライミングなどが合わさった複合遊具は子どもに人気
  7. 砂場の隣にひっそりとあるジャンピングボード。縦横のジャンプが連続でできる
    砂場の隣にひっそりとあるジャンピングボード。縦横のジャンプが連続でできる
  8. 区の公園に多い健康器具。この公園には背伸ばしベンチと懸垂用のスプリングバー
    区の公園に多い健康器具。この公園には背伸ばしベンチと懸垂用のスプリングバー
  9. 公園の最奥は、サッカーやキャッチボールが楽しめる多目的広場。傾斜が自然な壁になっている
    公園の最奥は、サッカーやキャッチボールが楽しめる多目的広場。傾斜が自然な壁になっている
  10. 多目的広場は街路樹の定番、オオムラサキの生け垣が取り囲む
    多目的広場は街路樹の定番、オオムラサキの生け垣が取り囲む
公園の歴史
1932(昭和7)年
公園として開園
1988(昭和63)年
上部を噴水、下部を児童遊園に全面改修
2013(平成25)年
噴水を撤去し、地下機械式自転車駐輪場を造成
三河台町
現在の東京ミッドタウン、檜町公園から六本木通りの間の高台にあった町。江戸時代に松平三河守の下屋敷があったため、「三河台」と俗称で呼ばれていたものが後に正式名称となったと言われている

基本情報

名称 三河台公園
所在地 港区六本木4-2-27
問合せ 03-5114-8803(麻布地区総合支所協働推進課土木係)
アクセス 日比谷線、大江戸線「六本木駅」徒歩2分
公式サイト https://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/koen/azabu/05.html

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