旧芝離宮恩賜庭園

ビルの谷間の貴重な大名庭園。JR浜松町駅からわずか1分。
300年以上の歴史をもつ、日本最古の大名庭園のひとつ。
「旧芝離宮恩賜庭園」は、美しい景観を損ねないよう敷地全体に堀をめぐらせているためもあり、意外に知られていない“みどりの散策路”。

  • 2007/08/01
  • カルチャー
  • 緑の散策路

約4万3,000平方メートルの園内の真ん中には大きな池があり、その周囲には築山や豪快な石組みの枯滝、中国の杭州にある西湖の堤を模した石造りの堤を備えている。庭園様式は「回遊式泉水庭園」と呼ばれ、典型的な江戸庭園の形という。

庭園の周囲は浜松町駅の横を通る新幹線の線路や貿易センタービル、東芝本社ビル、首都高速などに囲まれ、まさに都心の様相だが、一歩足を踏み入れると別世界が広がるような印象で、国の名勝に指定されていることにも十分うなずける美景だ。

駅から至近というロケーションにもかかわらず、平日は至って静か。名園を独り占めでじっくり楽しめる。一般150円という良心的な入園料もありがたい、まさに穴場スポットだ。

  1. 池の周りを歩いて景色の変化を楽しむ「回遊式泉水庭園」の形を取っている
    池の周りを歩いて景色の変化を楽しむ「回遊式泉水庭園」の形を取っている
  2. 中国の杭州にある西湖の堤を模した石造りの堤は作庭の当初からのもの
    中国の杭州にある西湖の堤を模した石造りの堤は作庭の当初からのもの
  3. 相模の戦国武将、松田憲秀旧邸の門柱。茶室の柱に用いられるために運ばれてきた
    相模の戦国武将、松田憲秀旧邸の門柱。茶室の柱に用いられるために運ばれてきた
  4. 園内一の高台から眺める庭園
    園内一の高台から眺める庭園
  5. 園内の随所にあずまややベンチがある
    園内の随所にあずまややベンチがある
  6. 春は満開のソメイヨシノを眺める特等席
    春は満開のソメイヨシノを眺める特等席
  7. 四季折々の花が咲き誇る。夏はタカサゴユリのよい香りが漂う
    四季折々の花が咲き誇る。夏はタカサゴユリのよい香りが漂う
  8. 夏の日差しに負けない鮮やかなピンク色が目を引くサルスベリも満開
    夏の日差しに負けない鮮やかなピンク色が目を引くサルスベリも満開
  9. 人に慣れているのか、橋を渡る足音で集まる池の鯉
    人に慣れているのか、橋を渡る足音で集まる池の鯉
  10. 水辺で足を止めると大きな亀がスイスイと近づいてきた
    水辺で足を止めると大きな亀がスイスイと近づいてきた
公園の歴史
1655〜1658(明暦1〜4)年ごろ
海面を埋め立てる
1678(延宝6)年
4代将軍 徳川家綱より老中 大久保忠朝が屋敷用地として拝領。藩地の小田原より庭師を呼び寄せ庭園「楽壽園」を造成
江戸時代末期
紀州徳川家の芝屋敷となる
1871(明治4)年
有栖川宮家の所有となる
1875(明治8)年
宮内省が買い上げ、翌年に芝離宮となる
1923(大正12)年
関東大震災により、建物と樹木のほとんどを焼失
1924(大正13)年
皇太子(昭和天皇)のご成婚記念として東京市に下賜。復旧、整備を施して旧芝離宮恩賜庭園として一般公開
1979(昭和54)年
国の名勝に指定

基本情報

名称 旧芝離宮恩賜庭園【国の名勝指定】
所在地 港区海岸1-4-19
問合せ 03-3434-4029
入園料 一般150円(無料公開日あり)
開園時間 9:00〜17:00(最終入園は閉園の30分前まで)
アクセス JR「浜松町駅」徒歩1分
浅草線・大江戸線「大門駅」徒歩5分
ゆりかもめ「竹芝駅」徒歩10分
公式サイト https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index029.html

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