10日間で男を上手にフル方法" 試写会日記 毎週、熱田美希から映画ファンの皆さんへ熱いメッセージ!傑作でも愚作でも、映画ってやっぱり素敵!!
10日間で男を上手にフル方法"

“男にフラれたい”なら、こうすべし!?
恋が長続きしない理由、実践でお見せします!
ハリウッド式・逆説的恋愛指南ムービー



 『話を聞かない男、地図の読めない女』ほか、少し前に世界的ベストセラーとなった話題の本たち。こうした性差を語る本が売れるのは、誰もが異性と上手にコミュニケーションしたい、もっとパートナーを理解したい、と思う素直な気持ちがあるからだろう。本作は女性向け、恋を長続きさせるための逆説的指南ムービー。女性が陥りがちな恋愛におけるNG言動の数々をモチーフにした、ハリウッドお得意の明快なラブコメディだ。 。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
 全米No.1を誇る人気女性誌の編集者アンディは、“HOW TO LOSE A GUY IN 10DAYS”というハウツー記事をつくることに。そこでスノッブなバーで出会ったハンサム、ベンと“10日間でフラれるために”付き合いを開始。が、広告マンである彼は彼で、10日でアンディをオトせたら大口クライアントの担当に、という賭けを上司や同僚としていたものだから大混戦。男と女、神経衰弱ギリギリの根くらべが始まる――。
10日間で男を上手にフル方法"
 会社に押しかけてベタベタ甘える、アパートの留守電に1分おきにメッセージを入れる、男同士の集まりに手料理持参で乱入する……アンディはこれでもかとフラれるための行為を連発。彼女は正気でワザとしているため、それはもう気持ちがいいくらいの見事なヒドさ。ここまでではなくとも、おそらく万人が思い当たるであろうシチュエーションや台詞も多々。かなり笑えるものの、これらのようなことを一切したことはない、と言い切れるか……?と、思わず胸にそっと手を当ててしまった。男性はこの映画を観て、どう思うのだろう?振り回されて狼狽し、うんざりしつつも彼女の機嫌をとってしまうマシュー・マコノヒーに共感したりするのだろうか。


 主演は大御所コメディエンヌ、ゴールディ・ホーンの娘ケイト・ハドソン。極端に女くさい所業をしても嫌味がないのは、彼女のキュートな個性によるもの。また一流のダイヤを扱う老舗ジュエラー「ハリー・ウィンストン」の87カラット(!)のダイヤをはじめ洗練のアイテムやファッション、NYの人気スポットが多数登場。わかりやすい華やかさもなかなか楽しい。


 恋愛モノはラブシーンやラストシーンで気分が盛り上がるものだが、そうしたシーンが割とどうでもよく感じられる点が、この映画の可笑しいところ。理由はありがちな本筋より、あんまりな恋愛NGシーンのインパクトが強いせい。やっぱりこれはラブコメというより、実践で見せる逆説的ハウツーものなのだ。


 とはいえホントは、色恋に“NG”を考えていても仕方ない。ハウツーなんて役に立たない。みんな心の底でわかっている。ならば本作を観なくても……? いえいえ、ぜひご参考まで!
『10日間で男を上手にフル方法"』 2003年アメリカ映画
データ
2003年6月更新

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

2003年7月上旬公開
日比谷シャンテシネほかにて
公開予定

■2003年 アメリカ映画
■上映時間1:55
■UIP配給
■監督/ドナルド・ペトリ
■原作/ミシェル・アレクサンダー&ジェニー・ロング
■出演/ケイト・ハドソン
マシュー・マコノヒー



プロフィール
 
あつた美希 あつた美希
あつた美希
フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。