ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

最後の最後まで目が離せない!
ケビン・スペイシー、アラン・パーカー監督による
硬派でスタイリッシュな社会派サスペンス

  • 2003/06/30
  • イベント
  • シネマ
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

大学教授によるレイプ殺人事件は冤罪か否か!?思いがけない展開とスタイリッシュな映像で最後の最後まで観る者を惹きつけ続ける本格サスペンス。名優ケビン・スペイシーと人気女優ケイト・ウィンスレットの共演、アラン・パーカー監督による硬派な社会派ドラマである。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

レイプ殺人犯として死刑が確定した、死刑廃止論者の元大学教授デビッド・ゲイル。彼は死刑執行までの3日間で、女性ジャーナリストのビッツィーに自分の記事を書くよう依頼。デビッドの話から冤罪の可能性を知ったビッツィーは事件について緊急に調査を開始する。だが被害者の女性の体内に残る彼の精液、窒息させるために顔を覆ったビニールに残る指紋、それ以前にもあった女生徒へのレイプ疑惑……と状況や証拠はすべて彼が犯人だと指し示すものばかり。しかし2日目の夜、謎のビデオテープが彼女のもとへ届き……。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

ラストで明かされる事件の真相とその奥に秘められた強い意志には、とても驚かされた。事件の検証や事実関係の確認など、地味なストーリー展開を驚愕の結末まで飽きさせることなく導いたのは、ケビン・スペイシーの演技力とパーカー監督の表現力によるところが大きい。スペイシーが『ユージュアル・サスペクツ』『アメリカン・ビューティ』でも演じた、善人とも悪人ともとれるグレーな人物像。その奥行きある存在感は、本作でも大いに発揮されている。また印象的なのは、歴史上の人物や昔の哲学者たちの言葉を引用し、フラッシュのようにスクリーンに映し出されるキーワードやメッセージ。ドライでキレのある映像を取り入れ、“死刑制度の是非”という深刻なテーマを見ごたえのあるドラマに結実できたのはパーカー監督だからこそ。ロマンティックものやドキュメンタリー、ブラックコメディまで幅広いジャンルを手がけ、人間の本質に鋭く迫る彼の感性は、いつでも観客の心を大いに刺激する。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

作品データ

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
公開 2003年7月上旬公開
日比谷シャンテシネほかにて公開予定
制作年/制作国 2003年 アメリカ
上映時間 2:11
配給 UIP
監督 アラン・パーカー<
製作 アラン・パーカー
ニコラス・ケイジ
脚本 チャールズ・ランドルフ
出演 ケビン・スペイシー
ケイト・ウィンスレット
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
XInstagram

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。