花沢健吾原作×山﨑賢人主演×福田雄一監督
高校に潜入した九郎と対立する組織の忍者との
攻防戦を描くアクション・エンターテインメント
花沢健吾の漫画『アンダーニンジャ』を、『銀魂』『新解釈・三國志』の福田雄一が監督・脚本を手がけて実写映画化。出演は、『ゴールデンカムイ』の山﨑賢人、『ゴジラ-1.0』の浜辺美波、『東京リベンジャーズ』の間宮祥太朗、『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメン VS 悪魔軍団〜』の白石麻衣ほか。日本で古(いにしえ)から暗躍し続けてきた忍者は現代においても秘密裏に存在。隠密に活動する忍者の組織「NIN(ニン)」所属の下忍・雲隠九郎はある日、重大な“忍務(にんむ)”を言い渡され……。高校に潜入し学生たちと交流しながら校内を調査・警戒する九郎、あらゆる強さや戦闘スタイルの忍者たち、対立する忍者同士の戦い、九郎が住むアパートの個性的な住人たち、忍びたちを見守る冴えない中年の小説家。アクの強い人々のコミカルな群像劇と、特殊な体術や忍術、特別仕様のアイテムを駆使する現代の忍者たちの激しい攻防戦を描く、ユニークなアクション・エンターテインメントである。
日本の歴史の裏で暗躍してきた忍者は、戦後GHQにより組織を解体され消滅。しかし、現代でも忍者は秘密裏に存在し、日常に潜み、世界中で活動している。その数は20万人とも。ただ、末端の忍者は仕事にありつけないことも多く、「NIN(ニン)」所属の下忍・雲隠九郎もその1人だ。ボロアパートで暮らす九郎にある日、重大な“忍務”が言い渡される。それは戦後70年以上に渡り地下に潜り続けている、謎の組織「アンダーニンジャ(通称UN)」の調査だ。九郎は指示の通り、「UN」が潜んでいるという講談高校に学生として潜入。クラスメイトの野口彩花らと過ごすなか、「UN」によって「NIN」の“精鋭”忍者たちが次々と襲われていく。そしてついに、講談高校で大規模な襲撃が始まり……。
現在も連載中の花沢健吾の漫画『アンダーニンジャ』を充実のキャストとスタッフで実写映画化。福田監督の本領発揮、現実離れしたアクションとコメディ、笑わせつつもキメるとこはキメるといった持ち味が歯切れよく生かされ、原作のテンポ感と映画の雰囲気やイメージが合っている。2023年10月にテレビでアニメ版の放送が始まる時、原作者の花沢氏がTBSラジオの番組「パンサー向井の#ふらっと」に寄せたコメントにて、『アンダーニンジャ』は担当編集者から忍者というアイデアを受け、現代の忍者という設定を考えた、そして史実の忍者という歴史の話になると縛りが厳しくなることから、そこは一切考えずに面白さを優先したと話し、物語の内容についてこのように語っている。「忍者の歴史とかの縛りは一切考えず、そこは大きな嘘をつこうと思って。現代に忍者が存在していたらっていう設定で物語が始まります。その中で主人公がその忍者の中でも一番くらいの低い下忍という立ち位置でいろいろ生活をしてて、いろんなことが起きていくっていう話になります」
また福田監督は原作について、また映画の撮影現場に花沢氏が来訪したことについて楽しそうに語っている。「原作は設定が面白い!と思って、読ませていただいていました。あと、花沢先生の『アイアムアヒーロー』とか『ボーイズ・オン・ザ・ラン』とか大好きだったので、お話いただいた時はめっちゃ嬉しかったです! そして、花沢先生が撮影現場に3回も遊びに来てくださって、その度に出演者のビジュアルの写真とかを観ていただいたり、かなりはしゃぎました。笑」
「NIN(ニン)」所属の下忍・雲隠九郎役は山﨑賢人が、無表情で常識とかけ離れた言動ながら“忍務”を淡々とこなす忍者として。 山﨑は役作りや福田監督との撮影現場についてこのように語っている。「元々、原作を読んでいてすごく好きな作品だったので、九郎を演じることができてすごく嬉しいですし、大好きな福田監督とまたご一緒できたことも本当に嬉しいです。監督は自由にやらせてくれる雰囲気を出しつつ、時には自分から笑いを生み出すということも求められ、独特の緊張感と楽しさを味わえる現場でした」
そして福田監督は山﨑をこのように賞賛している。「賢人くんとまた映画をご一緒出来ること、めっちゃ嬉しいです! 実は以前から賢人くんとアクションヒーローものをやってみたいという気持ちがあって。『斉木楠雄のΨ難』、『ヲタクに恋は難しい』、とノーアクションの映画だったので。笑。久々の賢人くんとの撮影はやっぱり毎日が楽しくて。そして、賢人くんの雲隠九郎は呆れるほどカッコいい!」
また原作者の花沢氏は、映画が完成する前に山﨑と福田監督への思いを、全国苗字ランキングにこだわる九郎の言い回しを用いて、このようにコメントしている。「たぶん日本の映画界屈指の忙しい人だと思うので、まさかこの役を引き受けてくださるとは思いもよらなかったのですが、実際に撮影現場見学にいったら、そこに苗字ランキング約650位の山﨑賢人さん、いや山﨑九郎、いや雲隠九郎が立ってました。…感無量です。<中略>苗字ランキング約40位の福田監督もビックリするくらい心と肩幅が広く、これはとんでもなく壮大な作品になるのではと期待しております」
九郎が潜入する講談高校の女子高生・野口彩花役は浜辺美波がやや派手目でかわいい女子高生として、九郎に忍務を言い渡す忍者組織「NIN」所属のエリート忍者(中忍)の加藤役は間宮祥太朗がイメージぴったりのハマり役で、忍者組織「NIN」に所属するくノ一で書籍編集者・鈴木役は白石麻衣が、講談高校のマドンナ的存在である“あざと女子”の山田美月役は山本千尋が、「NIN」の一員で組織TOPの孫であり、かわいらしい見た目の男子高生ふうでありながら戦闘に長けた実力派忍者・蜂谷紫音役は宮世琉弥が、講談高校の生徒で九郎と行動を共にするようになる野口の幼馴染・瑛太役は坂口涼太郎が、講談高校の教員で九郎が潜入するクラスの担任役はシソンヌの長谷川忍が、九郎が住むアパートの住人でビール好きの陽気な女性・川戸愛役は木南晴夏が、九郎の部屋と押し入れで繋がっている同じアパートの隣人・サラリーマンの大野役はムロツヨシが、「NIN」に所属していたが脱して抜け忍となった猟奇的な忍者・猿田役は岡山天音が、講談高校の主事で音を聞き分ける“順風耳”の使い手である謎の男役は平田満が、売れない歴史小説家・吉田昭和役は佐藤二朗が、それぞれに演じている。
個人的に特に笑ったのは、大野のビールを勝手に飲んだ九郎と大野が押し入れのふすまを挟んで揉める長くてクドいシーンだ。執拗に真顔で食い下がる大野=ムロツヨシのしつこさに、山﨑が素で笑っているところが可笑しい。このシーンは撮影でも長時間かけたそうで、『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメン VS 悪魔軍団〜』の松山ケンイチと染谷将太と佐藤二朗の問答のシーンを思い出す。九郎に大野がしつこく問答するシーンについて、福田監督は2025年1月に東京で行われた『アンダーニンジャ』重要忍事機密報告会にて、花沢氏が1番好きなシーンと話していたと語った。また花沢氏は出演者たちについて、「すごい人ばかりで、『アンダーニンジャ』という作品に、これだけの人たちが結集していただけたのは原作者として身に余る光栄です」とコメントしている。
主題歌はCreepy Nutsの書き下ろしによる最新曲「doppelgä;nger(ドッペルゲンガー)」。この主題歌について、花沢氏は2024年11月26日に自身のXアカウントにてこのように投稿している。「映画化決まって最初の関係者顔合わせで、蚊の鳴くような声で『…Creepy Nutsさんがいいです』と伝えたら奇跡が起こりました。ありがとうございます!すでにもう何回聴いたかわからないくらい聴きまくってます。クセになる曲です」
劇中では、パーカータイプの透明化スーツ“摩利支天”や散弾手裏剣、衛星レーザー砲などのアイテム、水遁の術や五色米による伝達といった忍術などがユーモラスで面白い。花沢氏は前述のラジオにて、忍者たちのユニークなアイテムについて、このように話している。「勝手にこういう忍者グッズがあったら面白いだろうなみたいなのをどんどん膨らましていったっていう感じですね」
現在は既刊14巻で現在も講談社「ヤングマガジン」にて連載中である『アンダーニンジャ』。花沢氏は、「続編では、観覧車下での戦いを是非とも映像化して欲しいので、皆さん劇場に足を運んでください!」とコメントを寄せ、映画の続編への期待が感じられる。今回の映画の結末から、原作の漫画はまだまだ続いているため、続編の可能性は十分にあるといえる。福田監督は重要忍事機密報告会にて、編集や音楽やCGを入れる作業をしながら映画を約50回は観るなか、毎回楽しみに感じていたとも。「それぐらい制作過程が楽しかったのは初めて」と語り、「兎にも角にも、映画は2人(山﨑と浜辺)がキラキラと輝いた素晴らしい出来に仕上がっています。是非、たくさんの人に劇場で観てほしいです!」と語っている。
そして山﨑は重要忍事機密報告会にて、観客へのメッセージをこのように伝えた。「『アンダーニンジャ』は最初から最後までずっと面白い映像のオンパレードです。忍者は日本の歴史ある文化のひとつで、学校が舞台の物語でもあるので、本当に老若男女たくさんの方たちに楽しんでいただける、今まで見たことない映画が完成しました。笑って泣ける最高の超忍者エンターテインメント大作です。ぜひ劇場で楽しんでいただけることを祈っております」
参考:「TBSラジオ」
公開 | 2025年1月24日より全国東宝系にてロードショー |
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制作年/制作国 | 2024年 日本 |
上映時間 | 2:19 |
配給 | 東宝 |
原作 | 花沢健吾『アンダーニンジャ』(講談社「ヤングマガジン」連載) |
脚本・監督 | 福田雄一 |
出演 | 山﨑賢人 浜辺美波 間宮祥太朗 白石麻衣 山本千尋 宮世琉弥 坂口涼太郎 長谷川忍(シソンヌ) 木南晴夏 ムロツヨシ 岡山天音 平田満 佐藤二朗 |
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