ダニー・ボイル製作の人気ホラーシリーズ最新作
孤独な少年、感染を研究する医師は生き抜けるか
対極にあるものたちの顛末をより激しく描く

ダニー・ボイルと脚本家アレックス・ガーランドのタッグによる人気ホラー「28」シリーズの最新作。出演は前作から引き続き、『教皇選挙』のレイフ・ファインズ、ドラマなどで活躍する14歳のアルフィー・ウィリアムズ、『罪人たち』のジャック・オコンネル、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のエリン・ケリーマン、もと総合格闘家で『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』のチ・ルイス・パリーほか。監督は『マーベルズ』でマーベル・スタジオ作品を監督した初の黒人女性となり、同スタジオ史上最年少の監督として知られるニア・ダコスタが手がける。ロンドンでパンデミック発生から28年後の世界。孤島で生まれ育った少年スパイクはウイルスが蔓延するイギリス本土でひとり生きる道を選ぶ。感染者から襲撃されたスパイクはカルト集団<ジミーズ>に命を救われるが……。終末的な世界のなかで非感染者による暴力行為、異なる思想と行動による対立、この世界に希望と救済はあるのか。成長の過程にある少年、感染の治療を研究する医師、カルト集団に君臨する男、カルト集団に属する女性、感染者のなかでもひときわ凶暴な者、さまざまな人物が交錯し、どのように生き抜いていくかを描くサバイバル・ホラーである。
ロンドンでパンデミック発生から28年後の世界。孤島で生まれ育った少年スパイクはウイルスが蔓延するイギリス本土でひとり生きる道を選ぶ。感染者から襲撃されたスパイクは、ジミー・クリスタル率いる全員金髪の暴力的なカルト集団<ジミーズ>に命を救われるが、その集団にあったのは逃げ場のない絶望だった。闇の君主=覇王を崇拝するジミーは“地獄”に魂を捧げるために人間を痛めつけては殺す儀式を繰り返し、スパイクはその支配から逃れられずに苦しむ。一方、何万もの人骨が積み上げられた白骨の神殿で孤独に暮らす医者のケルソンは、人間を見境なく襲う凶暴な感染者から身を守りながら、<感染の治療法>について日々研究を続けていた。その中で一つの可能性を見出したケルソンは、医師としての“治療”を感染者の中で最も凶暴に進化したサムソンに試みる。ある日、ケルソンのもとにジミーが現れ……。

ダニー・ボイルとアレックス・ガーランドが復帰した2025年の前作『28年後...』からダコスタ監督が引き継いだシリーズ最新作。今回は感染者たちの襲撃に加え、非感染者のカルト集団ジミーズの残虐行為、そこに取り込まれて苦しむ少年スパイク、医師ケルソンの感染に関わる研究と実践、対極にあるものたちの顛末がより激しい勢いで描かれている。ダコスタ監督はシリーズ1作目『28日後...』のファンでホラー好きであり、「これまでにはない恐怖、不吉さ、不気味さを追求した。原点である『28日後...』に立ち返った」とコメント。そして「“レイジ・ウイルス”という概念は、“人間性”を語る機会を私たちに与えてくれる」と話し、本当に恐ろしいものは何かと監督は問う。「人間にとって最大の脅威は感染者ではない。人間の“非人間性”こそが、最も恐ろしいものとなり得るのだ。感染者と非感染者、より大きな破壊をもたらしているのは、どちらなのだろう」
今回は製作として参加し、監督をダコスタに任せたダニー・ボイルは彼女への信頼を語る。「『白骨の神殿』の監督としてニアは完璧な人選だった。アレックス(・ガーランド)と私は、彼女が手がけた『キャンディマン』のリメイクの大ファンで、彼女が本格的なホラーの腕前を持ち、なおかつ『28年後...』のオリジナルを心から愛していると確信していた。彼女はファンがこのフランチャイズに求めるものを尊重しつつ、自分の映画として成立させ、シリーズをさらに暗く激しい領域へと導いた」
ダコスタ監督は最初にダニー・ボイルとアレックス・ガーランドと話した時に、「私は私の映画を作ります。“ダニー・ボイル映画”を作ろうとはしません。それは不可能だから」と伝えたとも。ガーランドはダコスタ監督がダニー・ボイル作品に大きな敬意を払いつつ、自身のスタイルを追求していることを賞賛する。「ニアは最初から、『ダニーのようなカメラの動かし方はしないし、ダニーのような編集もしない』と言い切った。多くの人はダニーのスタイルを模倣するのが本能だろうが、ニアはそうしなかった。それは見事で賢明だった。彼女の映画はかなり異なる――そしてそれが良いことなんだ」

ウイルスの治療を研究する医師ケルソン役はレイフ・ファインズが、狂気と殺戮のカルト集団ジミーズを率いるリーダーのジミー・クリスタル役はジャック・オコンネルが、ジミーズの凶行に巻き込まれていく少年スパイク役はアルフィー・ウィリアムズが、ジミーズの一員である古株のメンバー、ジミー・インク役はエリン・ケリーマンが、巨大で凶暴な感染者サムソン役はチ・ルイス・パリーが、それぞれに演じている。ダコスタ監督はジミーとケルソンの思想と行動を対比し、このような世界になぜ生まれてきたのか、という問いへの対処を示していると語る。「1つは希望を持ち平和を築くこと。もう1つは虚無的で暴力的になり新しい信仰を作り上げること。本作はこの2つの方法の対話を描いている」
注目はケルソンとサムソンの関係性だ。サムソンの凶暴性を抑えるためにケルソンが打ち込んだモルヒネがきっかけとなり、徐々に変化していく関係性が興味深い。
前作で登場した、本作のタイトルにある“白骨の神殿”は今回も重要な舞台となっている。この塔は25万本の骨、5,500を超える頭蓋骨、さらに1,000本以上の支柱で構成され、ケルソンの信条である“メメント・モリ――自らがやがて死ぬ存在であることを忘れるな”を象徴し、その地下がケルソンの居所となっている。劇中でジミーがメンバーを引き連れてこの塔でケルソンと対面するシーンは、アイアン・メイデンの「The Number of the Beast(獣の数字)」が鳴り響き、ケルソンが突き抜けたテンションで歌い踊り、ジミーズと共に観客も気圧されるようなド派手な仕上がりとなっている。ダコスタ監督はケルソンがこの塔を作り続けることで自身が生きている意義を得ていると語る。「イアン・ケルソン博士にとっては、それ(人生で意味のあること)が死者への記念碑――“白骨の神殿”を築くこと。逆説的だけれど、それが彼に生きるエネルギーを与えているの」

『28年後... 白骨の神殿』は3部作の2作目であり、今作のラストには2002年の『28日後...』以来24年ぶりとなるキリアン・マーフィーが登場している。キリアンは今作の製作総指揮としても参加し、「この作品に戻ってこられたことを本当に誇りに思っています」と喜びと共にコメント。ダニー・ボイルは次回作とキリアンの出演について、2026年1月に行われたロンドン・プレミアにてこのように語った。「本作のラストを観ればわかるよ。『ああ、次はこういう方向に行くんだな』と垣間見ることができるはずだからね」
キリアン演じるジムは、スパイクらとどのようにつながっていくのか、彼らはいかにして生き抜いていくのか、そしてこの世界に希望はあるのか。最後に、前述のロンドン・プレミアにてダニー・ボイルとダコスタ監督が観客に伝えたメッセージをご紹介する。
ダニー・ボイル「もしこの映画を観に来るなら、最後の最後まで席を立たないでほしい。実に特別な瞬間があるからね。理由は言わないけど観る価値が十分にある。『最高じゃないか!文句なし』って思えるはずだよ」
ダコスタ監督「本作は観客に絶望を思い出させてくれる。でも同時に『まだ生きているなら、人生で何か意味のあることは成し遂げられる』とも思わせてくれる。前作から、世界はさらに広がっていく様相を垣間見ることになるでしょう」
| 公開 | 2026年1月16日より全国の映画館にて公開 |
|---|---|
| 制作年/制作国 | 2025年 イギリス |
| 上映時間 | 1:49 |
| 配給 | ソニー・ピクチャーズ |
| 原題 | 28 Years Later: The Bone Temple |
| 監督 | ニア・ダコスタ |
| 製作 | ダニー・ボイル |
| 脚本 | アレックス・ガーランド |
| 製作総指揮 | キリアン・マーフィー |
| 出演 | アルフィー・ウィリアムズ ジャック・オコンネル レイフ・ファインズ エリン・ケリーマン チー・ルイス=パリー |

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