S・キング原作×エドガー・ライト監督
普通の父親が娘の医療費のために命懸けで
生存者0のデスゲームに挑む近未来アクション
©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.1987年に『バトルランナー』として映画化されたスティーヴン・キングの原作小説を、『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督が完全新作として映画化。出演は、『トップガン マーヴェリック』のグレン・パウエル、『デッドプール2』のジョシュ・ブローリン、『シンシン/SING SING』のコールマン・ドミンゴほか。職を失ったベンは、病を患う幼い娘の治療費のため、巨額の賞金が得られる命懸けのリアリティショーに参加するが……。ドローンやWEBや科学を駆使する殺人ハンターの執拗な追跡、ゲーム参加者には高額の懸賞金がかけられ全視聴者が監視、これまでの勝率ゼロ、このゲームで生き延びた人間はひとりもいない。全世界が敵となる死の鬼ごっこを普通のお父さんは生き残ることができるのか。「イカゲーム」をはじめ映画やドラマやゲームで世界的に人気のジャンル、デスゲームの起点とも言われる物語を、スタイリッシュな作風で知られるエドガー・ライト監督が新たに描く逃走型アクションムービーである。
現在から遠くない未来。世界は、一握りの富裕層と、それ以外の圧倒的多数の貧困層に分けられ、人々は日々苦しい生活を送っている。人々の最大の娯楽は、社会を牛耳るネットワーク社が主催する、様々な“デスゲーム”リアリティショー。参加者が命を賭けて巨額の賞金に挑む、その過激な内容を、全世界が熱狂し視聴している。職を失い金も無く、どん底の生活を送る男ベン・リチャーズは、重病の娘の医療費に困窮し、最も過激なデスゲーム「ランニング・マン」に応募する。逃走範囲は無制限、“30日間の鬼ごっこ”を逃げ延びるだけで賞金1,000憶円。しかし、その実態は、高度な殺人スキルの訓練を積んだハンターが執拗に挑戦者を追跡し、さらに懸賞金を狙った全視聴者がベンをハンターに差し出そうと世界中で躍起となる、「捕獲=即死亡」「挑戦者VS全世界」過去生存者0の超過激なデスゲームだった。

病気の娘を救うため、普通のお父さんが一攫千金の命懸けゲームに挑む近未来アクション。富裕層と貧困層の格差が拡大した社会で、虐げられた者たちが知恵と根性、そして連携を武器に支配階級へと立ち向かう姿は、現代の社会構造への問いに通じるものがある。肉体的にも精神的にもギリギリの緊迫感のなかで切り抜けていく、主人公を応援したくなるアンダードッグ・ストーリーだ。1982年に発表されたスティーヴン・キング(リチャード・バックマン名義)の原作は、2025年のアメリカが舞台であり、2025年に改めて映画化されたという符合は興味深い。キングは執筆から40年以上経ての新たな映画化を喜び、当時は内容に対して出版社の評価は厳しいものだったと語る。「(『ランニング・マン』が、小説の舞台と同じ2025年に映画化されるなんて)考えもしなかったよ。当時、最初に原稿を送った出版社からは、『当社はディストピア小説は出版しておりません』って、とても堅苦しい返答が返ってきたのみでしたから」
低所得層が多く暮らすエリアで妻子と暮らすベン・リチャーズ役はグレン・パウエルが、家族思いの普通の男として。グレンは『トップガン マーヴェリック』の撮影中にトム・クルーズと師弟関係のように親しくなり、今回の出演についても両親の次に電話ですぐに報告したと嬉しそうに語る。「トムは僕にとって素晴らしい師匠で、友人。(『トップガン マーヴェリック』で)アクション映画の心得を学ばせてくれたことに感謝している。『ランニング・マン』の主演が決まって、一番にトムに電話したら、すごく親身に向き合って助言をくれたんだ『とにかくすぐに、自分が走る姿を動画で撮影した方がいい。自分が思うほどカッコよくないぞ!』ってね」
またグレンはトムから丁寧なアドバイスを受けたことについて、2025年11月5日(現地時間)に開催されたロンドンプレミアにて感謝と共にこのように語った。「彼は2時間半、アクション映画の主演を務める心構えを伝授してくれた。そこまでしてくれる人ほかにいませんよ。」
そしてトムはこの映画の感想について、Instagramで楽しそうに投稿した。「友達と映画でまた最高の夜を過ごしたよ!みんな最高だった、おめでとう!笑い転げ、ハラハラしながら、ポップコーンを食べ過ぎてしまった」
そしてライト監督はグレンについて、2025年11月5日(現地時間)に開催されたロンドンプレミアにてこのように讃えた。「グレンは素晴らしかった。努力家で丁寧だし勤勉で、出来る限りを尽くしてこれ以上ないくらいの俳優」

芯の強いベンの妻シェイラ役はジェイミー・ローソンが、ゲームの主催者でネットワーク社のトップであるダン・キリアン役はジョシュ・ブローリンが、ゲームの司会者でドルチェ&ガッバーナの衣装を着こなすボビー・T役はコールマン・ドミンゴが、高度な殺人スキルの訓練を受けたハンター役はジョーイ・アンサー、アレックス・ホフラー、ジェームズ・フレッシュヴィル、カール・グルスマンが、ハンターたちの冷酷なリーダーでマスク姿のマッコーン役はリー・ペイスが、ベンと同時にゲームに参戦する2人の参加者、享楽的かつ好戦的な女性ラフリン役はケイティ・オブライアンが、気弱で流されやすい青年ジャンスキー役はマーティン・ハーリヒーが、ベンの古くからの仲間である闇商人モリー役はウィリアム・H・メイシーが、母と暮らす家にベンを匿うエルトン役はマイケル・セラが、匿名の動画配信者であるブラッドリー・スロックモートン役はダニエル・エズラが、ベンの人質となる不動産業者のアメリア役はエミリア・ジョーンズが、それぞれに演じている。個人的には富裕層エリアの住人であるアメリアが、自分とは関わりがないと切り捨ててきた実情を目の当たりにして価値観がゆらぎ、何を信じるかを自分で決める、腹をくくるという経緯に味わい深さを感じた。
また面白いのは劇中に、『バトルランナー』の主演俳優アーノルド・シュワルツェネッガーの肖像がプリントされた紙幣が登場することだ。遊び心あるオマージュに、シュワルツェネッガー本人もグレンとライト監督が彼を表敬訪問した際に、「あの100ドル札はなんだ?」と楽しそうに話し、映画について「アクションも信じられないくらい独創的。素晴らしかった」と称賛している。
アクションシーンは銃撃戦にカーチェイス、爆破など大がかりで派手なことが次々と起きる。グレンが多くを自身で演じ、川に飛び込むシーンもホテルの外壁を降下するシーンも本人が演じているという。ユニークなのはエルトンと母が暮らすトラップ満載の家のシーン。ローテクでも攻撃力や殺傷能力が高めの仕掛けが家中にあり、忍者のからくり屋敷のようになっていて残酷なのにユーモラスだ。

原作の小説は1982年にスティーヴン・キングがリチャード・バックマンという別名義で出版し、1985年にキング本人の名前で『ザ・バックマン・ブックス』という作品集のひとつとして再刊。2025年に20年ぶりに『ランニング・マン』のタイトルで復刊された。キングは1982年当時に描いた世界といまの現実を対比し、現代の危うさについて語る。「今では多くのことがゲームショー化している。政治でさえもだ。彼らはすでに2026年や選挙について話している。それもゲームの一部だ。全てが競争の一部なのだ。(執筆当時は)こんなにひどいことになるとは思わなかった。AIが存在する世界になるとは想像もしていなかったし、(映画で)主人公がようやく監視されている事態に気づいて(ウェブカメラを手で覆う仕草をしながら)カメラの小さなレンズをテープで覆うような映画の世界になるとも思わなかった。これは双方向なんだ。君が見ているものが、実は君を監視しているかもしれないんだ」
生存者ゼロの過酷なデスゲームを、ベンは生き抜くことができるのか。病気の娘のために賞金1,000億円を本当に得ることができるのか。個人的には物語の文脈から、彼の挑戦が極端な格差社会にどのような波紋を投げかけるか、ゲームの勝敗だけではなく、その後の変革の兆しにつながる表現があるかと期待した。それは劇中の視聴者たちのような臨場感で、筆者もベンの奮闘を見守っていたからかもしれない。最後に、自身のXの投稿でキングとライト監督が伝えたメッセージをご紹介する。
キング「最高だった!まさに現代の『ダイ・ハード』!どんな人でも楽しめるスリル満点の映画だ」
ライト監督「この映画は最大のスクリーンで観てもらうために作りました。最寄りの映画館でベン・リチャーズを探し出せ!我々のワイルドな冒険を存分に楽しんでください」
| 公開 | 2026年1月30日より全国公開 |
|---|---|
| 制作年/制作国 | 2025年 アメリカ、イギリス |
| 上映時間 | 2:13 |
| 配給 | 東和ピクチャーズ |
| 原題 | THE RUNNING MAN |
| 監督 | エドガー・ライト |
| 原作 | スティーヴン・キング |
| 出演 | グレン・パウエル ジョシュ・ブローリン コールマン・ドミンゴ |

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