ウィキッド 永遠の約束

別の道を選んだ“悪い魔女”と“善い魔女”
あの物語のキャラクターのいきさつも描く
恋と友情、オズの顛末をドラマティックに

  • 2026/03/03
  • イベント
  • シネマ
ウィキッド 永遠の約束© Universal Studios. All Rights Reserved.

“悪い魔女(ウィキッド)”エルファバと“善い魔女”グリンダの誕生と2人の出会いを描いた2024年の『ウィキッド ふたりの魔女』。その後の彼らを描く続編が完成。出演はソウルフルな歌声で引きつける『ハリエット』のシンシア・エリヴォ、グラミー賞受賞経験のあるミュージシャンであり俳優としても活躍するアリアナ・ グランデほか実力派が顔を揃える。2作品を同時に撮影していたことからスタッフも前作から引き続き、監督は『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウ、舞台「ウィキッド」を初演から手がけてきたメンバーである、製作のマーク・プラットとデイヴィッド・ストーン、脚本のウィニー・ホルツマンとデイナ・フォックス、そして歌曲は舞台版の作詞作曲のスティーヴン・シュワルツが手がける。オズの国の真実を知ったエルファバとグリンダは、親友でありながら袂を分かつ。それから時が過ぎ、正反対の道を歩む2人は運命的な再会を果たす。動物たちの権利と自由を守りたいというエルファバの強い意思、魔法と幻想にあふれるオズの国の裏事情、恐れられ迫害される“悪い魔女”と慕われ称賛される“善い魔女”のそれぞれの思い。エルファバとグリンダの友情、恋の行方、オズの国の顛末を美しい衣装や美術、生き生きとした楽曲や歌声と共にドラマティックに描く物語である。

オズの国に隠された真実を知り、それぞれの道を歩むことになったエルファバとグリンダ。“悪い魔女”として悪名を着せられ民衆の敵となったエルファバは、言葉を奪われた動物たちの自由のために戦い続けている。一方“善い魔女”となったグリンダは、希望の象徴として名声と人気を手にするも、その心にはエルファバとの決別が深い影を落としていた。グリンダは和解を試みるもうまくいかず、ふたりの溝はさらに深まっていく。さらに、突如現れた“カンザスから来た少女”によって、オズの国の運命も大きく動き出し――。

アリアナ・グランデ,ほか

学生時代のポップでかわいいユーモアたっぷりの前作から時が過ぎ、一気にシリアスな展開へ。少女から大人の女性へと成長したエルファバとグリンダ、オズの国の住人たちのその後を描く。自らの信念に従いオズの国を去り、森に潜伏して孤独に戦い続けるエルファバ、オズの国で華やかに暮らし名声を得るなか空虚な気持ちを抱えるグリンダ、2人が悩み模索し、葛藤の末に決める選択はドラマティックだ。信念を貫くこと、幸せとは、愛とは、彼女たちと周囲の人々はそれぞれに考えて行動してゆく。登場人物たちが学生時代だった前作から成長し大人になった本作について、チュウ監督は、「地位を得れば非難される覚悟が必要で、正義が平等でないと感じる。真実を知った時、行動する勇気が試される」「青春を過ごした彼らは大人になり、一生を左右する選択を迫られる。本作で物語はより激しさを増し、緊張感が高まるんだ」とコメントしている。

悪名を着せられ民衆の敵となりながらも動物たちの自由のために戦い続けるエルファバ役はシンシア・エリヴォが、“悪い魔女”と呼ばれながらもひたむきに行動する人物として。シンシアは役作りについて語る。「今回は映画の大半で、エルファバが孤独な戦いを強いられる。現場の私はそれを地で行っていた。その空間にいるのが自分だけという日が何日もあったの。反応をくれる相手役がいないまま、私は周囲の環境やエルファバの心理状態から想像して演じるしかなかった。大変な経験だったわ。でもおかげで、文字通りにエルファバの頭の中に身を置くことができたから、たった独りでこんなにも多くを背負い込むのがどういう感覚なのか、理解が深まったの」
 オズの国の希望の象徴として民衆から慕われているグリンダ役はアリアナが、“善い魔女”として地位も名誉もありながら空虚な気持ちを抱える心情を表現。子どもの頃からこの物語とグリンダ役への強い思い入れがある彼女は、キャラクターの変わりゆく心について語る。「彼女は真実へと駆り立てられます。グリンダのそういう心の変遷が、私は大好きです。みんなは彼女を軽やかで明るい人だと思っていますが、そういう面もありつつ、心の奥底ではすごく傷つき、まだまだ未熟なところもあります。役を演じる上で、そういう要素に片っ端から取り組み、どうしてそうなるのかを考えながら挑みました」
 2人の学生時代の友人であり、エルファバの行方を追う護衛隊の隊長フィエロ役はジョナサン・ベイリーが、エルファバの妹でマンチキン国の総督となったネッサローズ役はマリッサ・ボーディが、グリンダを想いながらもネッサローズのもとで働くボック役はイーサン・スレイターが、学生時代からグリンダの取り巻きで今は補佐官となったファニー役はボーウェン・ヤンが、同じくシェンシェン役はブロンウィン・ジェームズが、大学の魔法学の権威からオズの国の報道官となった、天候を操るマダム・モリブル役はミシェル・ヨーが、偉大で恐ろしいとされるオズの魔法使い役はジェフ・ゴールドブラムが、それぞれに演じている。

シンシア・エリヴォ,アリアナ・グランデ,ジェフ・ゴールドブラム

グレゴリー・マグワイアの小説をもとにしたミュージカル劇『ウィキッド』を原作に映画化された本作。映画でも脚色は舞台を手がけたウィニー・ホルツマンとデイナ・フォックスが参加し、映画の音楽はジョン・パウエルと、舞台版の楽曲を手がけたグラミー賞とアカデミー賞の受賞経験をもつスティーヴン・シュワルツが担当、映画でも歌曲の作詞作曲をシュワルツが手がけている。『ウィキッド 永遠の約束』のためにシュワルツが新たに書き下ろしたのは、オズに居場所のない悲しみと孤独を受け入れる心境をエルファバが歌う「ノー・プレイス・ライク・ホーム」と、名声も羨望も手に入れながらすべては錯覚ではないか、自分は何者になりたいのかとグリンダが歌う「ザ・ガール・イン・ザ・バブル」だ。この映画で新曲を2曲制作し、「ワット・イズ・ディス・フィーリング?」で歌詞を調整するなど既存の楽曲をアレンジしたことについてシュワルツは、舞台で表現してきた世界を、より幅広く、より豊かにするというまたとない可能性が映画によって生まれたからだと語っている。
 前作に引き続き、歌唱シーンはすべて撮影時の生歌にて録音を実施。エルファバの憤りと決意を表す「ノー・グッド・ディード」、明るいメロディながらグリンダの葛藤が伝わる「サンク・グッドネス」、フィエロとエルファバが互いの想いを示すロマンティックな「アズ・ロング・アズ・ユア・マイン」など、注目の歌唱シーンも満載。なかでもエルファバとグリンダがかけがえのない想いを温かく歌い上げるデュエット「フォー・グッド」は見どころだ。2人の厚い友情について、アリアナは「ふたりの絆は何度も試される。だけど2人は互いを認め、深く想いあっている」と話し、シンシアは「そして進むべく道が違うのだと気づく。2人の友情は形を変えて生き続ける。それが彼女たちの力になるの」とコメントしている。

また『ウィキッド ふたりの魔女』『ウィキッド 永遠の約束』は、ユニバーサルのグリーナーライト・プログラムが初めて適用された映画とのこと。脚本執筆から完成まで、映画製作のすべての工程において持続可能な現場作りが推進され、環境問題解決に取り組むコンサルティング会社が包括的な計画を立て、現場の取り組みを見届けたという。そして本国アメリカでは『ウィキッド 永遠の約束』にて“Green For Good”キャンペーンを展開。シンシアをはじめキャストが出演する啓発動画や、持続可能な社会づくりや野生生物の保護に役立つ情報などが、映画『Wicked』の本国の公式サイトにて紹介されている。

シンシア・エリヴォ

小説『オズの魔法使い』で少女ドロシーが迷い込んだオズの国で、最も嫌われた“悪い魔女”と最も愛された“善い魔女”の過去が、さまざまな視点から語られていくもうひとつの物語。『ウィキッド 永遠の約束』について監督は、「本作で『オズの魔法使い』と『ウィキッド』の世界が交わる」とコメント。シンシアとアリアナも「ブリキの男、カカシの男、ライオンの誕生秘話も明かされる」、「ドロシーの知らないところで何があって、なぜそこへ行き着いたのかが分かる」と話している。彼らについて意外ないきさつが劇中で描かれるのもお見逃しなく。
 チュウ監督が「困難な選択の先にある結末を描いた、より深い感情の物語だ」と話す本作。監督は『ウィキッド 永遠の約束』で実現したいと考えたことについて、このように語っている。「観客の皆さんのためにも、そして僕たち自身のためにも、本作を心と心で結ばれた本物の友情が迎える壮大な結末のように感じられる映画にしたいと、我々は思ってきました。そして、悲しみの分だけ希望があるのだとも。ハードルはさらに高く、熱量はますます上げて、スケールを広げ、情感を深めた作品です。物語の何もかもが今、ここで収束します。痛みや裏切りや喪失の向こう側には、許しや潔さや愛もあるのです」

参考:「『Wicked: For Good』Green For Good

作品データ

公開 2026年3月6日より全国ロードショー
制作年/制作国 2025年 アメリカ
上映時間 2:17
配給 東宝東和
原題 Wicked: For Good
監督 ジョン・M・チュウ
脚本 ウィニー・ホルツマン and ウィニー・ホルツマン&デイナ・フォックス
原作 ミュージカル劇「ウィキッド」〈作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ 脚本:ウィニー・ホルツマン〉 / グレゴリー・マグワイアの原作小説に基づく
出演 シンシア・エリヴォ
アリアナ・グランデ
ジョナサン・ベイリー
イーサン・スレイター
ボーウェン・ヤン
マリッサ・ボーディ
ミシェル・ヨー
ジェフ・ゴールドブラム
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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