人気のディズニーアニメを実写映画化
ポリネシアの歴史や文化、精神性を尊重し
丁寧に作られた爽やかな冒険ファンタジー
© 2026 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.2016年のディズニー・アニメーション『モアナと伝説の海』を実写化した話題作。主演は、32,000人以上の応募の中から選出された、オーストラリア出身でサモアとイギリスにルーツをもつ19歳の新人キャサリン・ランガイア。半神半人のマウイ役はアニメーション版から引き続き『ワイルド・スピード』のドウェイン・ジョンソンが務める。監督はミュージカル『ハミルトン』などの舞台演出で知られ、今回が初の長編映画監督となるトーマス・ケイル、音楽はアニメーション版に引き続きリン=マニュエル・ミランダたちが手がける。海に選ばれた少女モアナは愛する家族と島を救うため、半神半人のマウイとともに禁じられた大海原へと漕ぎ出していくが……。人気の歌曲とともに迷いながらも、人々や家族や島のために前向きに進んでいくモアナの姿を実写で生き生きと映し出す。ポリネシアの文化や精神性、オリジナルのアニメーションを尊重し、スタッフとキャストが一丸となって丁寧に作り上げた、爽やかな冒険ファンタジーである。
周囲を海に囲まれた美しい島モトゥヌイを治める村長の娘、16歳のモアナは島の人々を守るため、村の掟を破って大海原へ漕ぎ出す決意をする。想像を絶する光景と迫りくる危険の数々のなか、モアナは半神半人のマウイと出会い、行動を共にするように。神の釣り針により自由自在に姿を変えることのできる自信家のマウイに、モアナは反発したりしつつも、やがて心を通わせてゆく。そしてこの世界を揺るがす闇の存在に立ち向かい……。

ポリネシアの文化と人々の心を大切に、アニメーション版への敬意を込めて、誠実に作られた実写作品。個人的には、ダンスのステップをミュージカル調より、もっとポリネシアンの伝統的なリズムを全面にだしてもらえたらと思いつつも、全体として文化を伝える姿勢が映像や美術からも伝わり、味わい深い作品だと感じられる。ケイル監督は美術や衣装など細部まで徹底的にこだわり、撮影現場での制作に地域の伝統的な技術や技法をもつスタッフを起用。また監督は、自身によるこれまでの作品とモアナの物語に共通する大事なテーマについて、このように語っている。「私が手がけてきた作品の多くは、いくつかの問いやテーマを軸にして展開してきました。そのひとつは“今の自分は誰で、どんな人間になりたいのか? 与えられた時間をどう過ごすのか? コミュニティや家族にどう貢献するのか?” というものです。これらの問いは、モアナが抱いているものです」
大海原に憧れるモアナ役はキャサリン・ランガイアが、歌も演技も溌剌と体現。キャサリンは、「モアナは大好きなキャラクターのひとり」と話し、アメリカのディズニーの公式サイト、2024年6月12日付のニュースにて今回の大抜擢について、祖父母からサモアの文化を継ぐ自身のルーツに触れ、このように語った。「サモアと太平洋諸島の人々を称え、私に似た若い女の子たちを代表できる機会をいただけて光栄です」
半神半人のマウイ役はドウェイン・ジョンソンが、モアナのまっすぐな心根に触れ、相棒となっていくさまを陽気に表現。ドウェインはアニメーション版から同役を務め、今回はプロデューサーも兼任。サモア系アメリカ人という自身のルーツに重なるこの作品への特別な思い入れについて、ドウェインは「僕にとって『モアナ』は特別だ。僕らのポリネシア文化をこうして描けて本当に誇らしい」と喜びとともに話し、「島々では内に宿る神秘の力を“マナ”と呼ぶ。今作は“マナ”に満ちている。早く世界中に観てもらいたい」と熱く語っている。
モアナを愛情深く見守る祖母タラ役はレナ・オーウェン、現在の村長である父トゥイ役はジョン・トゥイ、明るくあたたかい母シーナ役のフランキー・アダムスと、ニュージーランド出身の俳優たちが家族をあたたかく演じている。
またアニメーションで人気のキャラクター、小鳥時代もキュートな雄鶏のヘイヘイ、ココナッツの甲冑をまとう、かわいい見た目で凶暴な海賊カカモラ、海底の魔物の国で暮らすド派手な巨大なヤシガニのタマトアも登場し、展開を盛り上げている。
日本語吹き替え版では、アメリカのディズニー本社に認められたTSUZUMI(ME:I)、アニメーション版から続投するマウイ役の尾上松也とタマトア役のROLLY、そしてキムラ緑子をはじめ、充実のメンバーが声の出演を担っている。

音楽はアニメーション版に引き続きリン=マニュエル・ミランダ、マーク・マンシーナ、オペタイア・フォアイが担当。モアナの抱く不安と希望をメロディにのせて、劇中で繰り返し歌われる「どこまでも 〜How Far I'll Go〜」や、マウイが歌う「You're Welcome(俺のおかげさ)」などお馴染みの曲も、新たなアレンジでキャストたちが歌い上げている。また今回リン=マニュエル・ミランダが書き下ろした新曲「Along The Way」には、キャサリンとドウェインに加え、アニメーション版でモアナ役の声を担当し、実写版で製作総指揮を務めているアウリイ・クラヴァーリョが歌唱に参加。この曲への思いを、キャサリン、ドウェイン、アウリイはこのように語っている。
キャサリン「この歌は今作を象徴している。ドウェインとアウリイが私を見つけ、道が交わるの」
ドウェイン「僕にとっても特別な歌だ。懐かしいモアナと新たなモアナの共演だからね」
アウリイ「キャサリンにバトンを渡せて感慨深い。これは無限の可能性への賛歌なの」
セットや美術、衣装などは、学者や専門家で構成された文化監修チームによる徹底的なリサーチのもと、アニメーションの世界観も尊重して制作。モアナたちが暮らすモトゥヌイの村は、10エーカー(約4,0468平方メートル)の広大なセットとして建設し、250本以上のココナッツヤシなどの本物の熱帯植物を使用。ファレ(小屋)の建造には現代の建築用具は一切使わず、ココナッツ繊維のロープで固定する技法の専門家の技術が生かされている。ケイル監督は美術やセットの制作にポリネシアにルーツをもつクリエイターたちを多数起用したことについて、「最高のチームだよ。地元出身の職人や工芸家が結集した」とコメントしている。
またモアナのカヌーは、太平洋諸国の古いカヌーのデザインから着想を得て制作。実際に海で航行できるように作られ、劇中の海のシーンはスタジオに設置された巨大な水槽で撮影された。

映画は誰のために、なんのために作られるのだろう。本国アメリカでは実写版の必然性を問う声もある一方、この映画は太平洋諸島の人々からは文化を丁寧に映し出したことへの大きな支持が寄せられている。劇中には島の人々が生活や儀式でまとう衣装、手で彫り入れるタトゥーや樹皮布づくり、タロイモの栽培など、島での暮らしぶりが丁寧に描かれている。華やかさを求めると控えめに感じるかもしれないが、文化を伝えるという観点からはとても豊かな内容だ。映画は映画ファンのためだけにある、と限定されることはない。名作アニメーションがこうした意義をもつ実写化されることは、独自の魅力と役割を帯びているとも考えられる。スクリーンに映るのは少女モアナの冒険ファンタジーであると同時に、太平洋の島で暮らす人々の記憶や誇り、未来へ継承される文化につながっている。この実写版『モアナと伝説の海』は、映像により民俗や文化を世界に伝えていく、映画のもつ素晴らしい役割のひとつを改めて示している作品だといえるだろう。最後にケイル監督、キャサリン、ドウェインが、2026年7月8日にアメリカ・ロサンゼルスで行われたワールドプレミアにて伝えたメッセージをご紹介する。
ドウェイン「この物語はポリネシア文化だけのものではありません。世界中の人々が共有できる物語です。だからこそ、皆さんにこの作品をお披露目できることを本当に嬉しく、心から感謝しています。皆さんとこの作品を初めて分かち合えることは、私にとって特別な意味があります。ぜひ楽しんでください」
ケイル監督「私は、実際の人間同士が向き合い、目と目を合わせ、心と心を通わせることで生まれる感情があると思っています。そこから引き出せる感情表現に私たちは大きな期待を寄せていました。キャサリンが本当に水の中にいることで、作品の感覚も変わります。危険や冒険の感覚がより強く伝わるんです。そのおかげで、物語の壮大さがクライマックスに向かってより大きな効果を発揮すると思います」
キャサリン「皆さんには、これまでの『モアナと伝説の海』で愛されてきたものに再び触れられると同時に、今回新たに加わった要素にも共感していただけたら嬉しいです。私がアニメーション版の『モアナと伝説の海』を愛しているのと同じように、この映画も愛していただけたらと思います!」
| 公開 | 2026年7月31日より全国公開 |
|---|---|
| 制作年/制作国 | 2026年 アメリカ |
| 上映時間 | 1:55 |
| 配給 | ウォルト・ディズニー・ジャパン |
| 原題 | MOANA |
| 監督 | トーマス・ケイル |
| 製作・音楽 | リン=マニュエル・ミランダ |
| 出演 | キャサリン・ランガイア ドウェイン・ジョンソン |
| 日本版声優 | TSUZUMI(ME:I) 尾上松也 キムラ緑子 福井晶一 真瀬はるか ROLLY 倉田瑛茉 |

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