C・ノーラン監督がホメロスの叙事詩を映画化
初の全編IMAX®フィルムカメラ撮影により
神々や精霊と共にある古代の冒険譚を鮮やかに
© 2026 UNIVERSAL STUDIOSクリストファー・ノーランが監督・脚本・製作を手がけ、古代ギリシャの詩人ホメロスによる壮大な叙事詩を、20年越しで念願の映画化。出演は『オデッセイ』マット・デイモン、『スパイダーマン』シリーズトム・ホランド、『プラダを着た悪魔2』アン・ハサウェイ、『THE BATMAN−ザ・バットマン−』ロバート・パティンソン、『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴ、『ギター弾きの恋』のサマンサ・モートン、『ムーラン・ルージュ』のジョン・レグイザモ、『デューン 砂の惑星』シリーズのゼンデイヤ、『モンスター』のシャーリーズ・セロンほか豪華な顔合わせが実現。トロイア戦争終結後、イタケの王・オデュッセウスは家族の待つ故郷へ帰還を目指す。しかし神々の介入や厳しい天候、数々の困難な現象が試練となり、旅は10年に及ぶ過酷なものとなり……。西洋文学の原点のひとつともいわれ、トロイアの木馬をめぐる作戦や、数々の神話的存在との遭遇、帆船による海洋の旅など、現代社会からかけ離れた古代の物語を、リアリティを重視するノーラン監督がどのように表現するのか。モロッコ、ギリシャ、イタリア、アイルランド、スコットランド、アメリカの6か国で撮影した壮大な冒険譚の映像を、長編映画史上初となる「全編IMAX®フィルムカメラ撮影」により、スクリーンに鮮やかに展開。立体的な音響と相まって、観る者がその場に立ち会い、オデュッセウスと共に旅をしているかのようなダイナミックな臨場感を味わえる超大作である。
ギリシャの島国イタケでは王の不在が続く。「トロイの木馬作戦」を成功させ、10年続いたトロイア戦争を終結させたイタケの王・オデュッセウスはその後さらに10年もの間消息を絶ち、王妃ペネロペは息子テレマコスと共に彼の帰還を待ち続けている。そして宮殿には王位を狙うペネロペの求婚者たちが居座っていた。テレマコスは父の行方を求めてスパルタへと向かい、トロイア戦争での父の物語を聞くが、その後の消息を知る者はいなかった。
オデュッセウス率いる一団は戦後の旅路のなか、単眼の巨人キュクロプスとの出来事により海神ポセイドンの怒りを買う。それから魔女キルケ、鎧の巨人たち、船乗りを惑わすセイレーンなど数々の怪異に見舞われる。そしてオデュッセウスは女神カリュプソの島に7年間、記憶を奪われたまま留め置かれていたが……。
photo by Melinda Sue Gordon © Universal Studios. All Rights Reserved.2800年にわたり語り継がれてきた英雄叙事詩を、ノーラン監督が入魂の映画化。全編IMAX®フィルムカメラ撮影は、スクリーン全体に深い奥行きと美しさ、そして臨場感をもたらしている。劇中にはあまたの物語に登場する神話的なキャラクターが多々登場し、そのさまざまな怪異が人生の試練の暗喩として立ちのぼっている。長きにわたる戦争を体験した人間が抱える後悔と苦悩、終わらない煩悶の先へどのように進むのか、という示唆を含むところが感動的だ。監督が『オデュッセイア』を知ったきっかけは小学生の頃に簡略版を読んだことで、トロイの木馬や一つ目の巨人など空想的な要素に惹かれたという。そして映画化にあたり、これまでに古代ギリシャをテーマとした映画の二番煎じにはしたくなかったと話し、映画化への思いを監督はこのように語っている。「『オデュッセイア』は壮大な物語だ。物語も1つだけじゃない。帰還の話ではあるが多岐のジャンルにわたっていて、誰もが共感できるストーリーに仕上がっている。映画化において楽しみだったのは、壮大かつ常識を超えたアイデアの数々をいかに現実的に見せるかだった」
主演のマット・デイモンも、有名な古代の叙事詩を現代に映画として完成させたノーラン監督の手腕をたたえて語る。「クリスは原作の物語を一切の無駄なく芸術的に再構築しているだけでなく、特定のテーマを強調することで本作ならではのアイデンティティとメッセージを確立している。それでいてホメロス版『オデュッセイア』の姿はしっかりと保っている。また、感情に強く響く要素もあり、軸となるストーリーは心に深く突き刺さる。同時にさまざまな人物の個別的な物語が丁寧に作り込まれていて、結果として誰もが共感できる普遍性が生まれる。本作で描かれるテーマは私自身の人生とも重なる部分がある。本当にこれ以上のものはないほどの脚本だ」
イタケ王のオデュッセウス役はマット・デイモンが、自身の行いを顧みながら苦難の道をゆく人物として。決して非の打ちどころのない人格者ではなく、愚行による報いを受け、良心の呵責にさいなまれながらも、妻子が待つ故郷に強い意志で帰ろうとする姿を丁寧に表現している。マットは撮影の過酷さとやりがいについて感慨深く振り返る。「一日たりとて簡単な撮影はなかった。ほかの映画の撮影での一番大変な日が毎日続くような感じだ。それでもその体験は感動とやりがいに満ち、素晴らしい仲間意識も育まれていった。120%を出し切って頑張る仲間たちと毎日仕事ができるのは何事にも代えがたい体験だった」
オデュッセウスの一人息子テレマコス役はトム・ホランドが、父が生きていると信じ、追い詰められた母を救うべく行動し成長してゆく姿を表現。オデュッセウスの妻でイタケ王妃のペネロペ役はアン・ハサウェイが、夫の生存を20年信じ続ける気丈な女性として。ペネロペに結婚を迫るイタケ人のアンティノオス役はロバート・パティンソンが、絶世の美女トロイアのヘレネとその双子の姉妹のミケーネ王妃のクリュタイムネストラル役はルピタ・ニョンゴが一人二役で、オデュッセウスを島に留める古き神アトラスの娘で不死の精霊カリュプソ役はシャーリーズ・セロンが、オデュッセウスに語りかける女神アテナ役はゼンデイヤが、強い力をもつ孤独な魔女キルケ役はサマンサ・モートンが、オデュッセウスに仕える忠実な豚飼いのエウマイオス役はジョン・レグイザモが、ヘレネの夫でスパルタ王であるメネラオス役はジョン・バーンサルが、オデュッセウス船団の副司令官エウリュロコス役はヒメーシュ・パテルが、単眼の巨人キュクロプス役はビル・アーウィンが、ギリシャ人戦士シノン役はエリオット・ペイジが、ミケーネ王アガメムノン役はベニー・サフディが、イタケ人でペネロペの求婚者であるポリュボス役はコーリー・ホーキンズが、王妃ペネロペの侍女メラント役はミア・ゴスが、それぞれに演じている。また1,000人規模の戦闘シーンではCGに頼らず、実際に1,000人のエキストラを動員して撮影されたという。
古代に紡がれた原作は、オデュッセイアと息子テレマコスを軸にした男たちの冒険譚というイメージも強い。しかしノーラン監督は女性たちの心情を描くことにも力を注いだと、2026年7月6日(現地時間)にイギリスで行われたロンドンプレミアにて明かしている。「ホメロスの原案を現代に翻案するにあたり、ペネロペやカリュプソといった女性キャラクターの内面やリアリティを深く追求することを重視しました。アン・ハサウェイやシャーリーズ・セロンといった知的な俳優たちとの共同作業が、キャラクターに命を吹き込むインスピレーションになりました」
photo by Melinda Sue Gordon © Universal Studios. All Rights Reserved.ギリシャ神話そのものの一部ともいわれ、古代ギリシャの文化や風習、信仰などに深く根ざした物語を、現代の観客にリアリティをもって伝えるという高い難易度の制作において、ノーラン監督は「大変なのは当然だ。何しろ『オデュッセイア』(過酷な旅路)なのだから」と話していたのこと。撮影地は制作前に、ノーラン監督がプロダクション・デザイナーのルース・デ・ヨンクと共に何か月も旅をして、モロッコ、ギリシャ、イタリア、アイルランド、スコットランド、アメリカの6カ国に決定。オデュッセウスの故郷・イタケ島は、シチリア島に近いファヴィニャーナ島にて。その岩山の上に立つ15世紀に建造されたサンタ・カテリーナ城を、オデュッセウスと王妃ペネロペが暮らす居城として、イタリアの文化省から撮影の許可を得た。この城には基本的に徒歩で登るしかなく、物資の運搬などにはヘリコプターやケーブルカーを使ったものの、ノーラン監督を含むほとんどのスタッフとキャストは3週間の撮影の間(俳優たちは衣装を身に纏った状態で)、毎日徒歩で城まで約45分かけて登ったという。
オデュッセウスが一つ目の巨人キュクロプスと遭遇するシーンは、ギリシャのペロポネソス半島にあるネストルの洞窟にて撮影。ここは俊足の神ヘルメスが、異母兄弟の太陽神アポロンから盗んだ牛を隠したとされる伝説をもつ洞窟だ。オデュッセウスが死者の魂の助言を求めて冥界に足を踏み入れる場面は、白夜の時期である6月のアイスランドにて。ノーラン監督はロケ撮影がいかに重要であるか、そしてこの映画の撮影が今までで最も厳しい撮影だったと語る。「ロケ撮影で好きなことの一つは、数週間ごとに別の国や場所に移動して新しい視点に気づけることだ。そうすることでどんどん勢いが増していく。今回ほどのスケールの作品を実現するには、これまでアクセスや撮影が難しかった非日常的な場所を訪れる必要があった。それゆえに本作は、私たちがこれまでに手掛けたどの作品よりも現場にとって壮絶で過酷なものになった」
また古代の照明は松明だったが、安全性を優先するために本物の火を全編で使うことは難しい。そのため火を使わずに火で照らされた世界を作り出す照明を開発、「パイラヘドロン」と名づけた野外用装置を用いて撮影が行われた。またオデュッセウスの主船として、ノルウェイのスタバンゲルで当時の材料を用いて造られた古代仕様の船ドレイケンを使用。撮影では半分が本物の乗組員、半分はキャストが配置され、実際に手で漕いで船を操縦しているという。監督は自然の中に行き実在のロケーションで撮影することの大切さを熱く語る。「極限の気候や風景が大事なんだ。オデュッセウスと同じ船に乗っているように感じられる世界を作りたかった。その船の上ならば、自然条件を、荒れ狂う気まぐれな神の体現や感情表現と見なすような当時の人々の世界観を理解できる。そしてこの仕事でスリリングだったのは、信じがたいアイデアや常識の斜め上をいく脚本を、どう実現するかという解決策を見出す創造の過程だった」
そしてこの映画では、長編映画史上初めて全編をIMAX®フィルムカメラのみで撮影。ノーラン監督と撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマが長年かけて開発に協力してきたという新型のIMAX®フィルムカメラを導入。従来の35mmフィルムの約10倍という世界最高峰の解像度による撮影について、ホイテマは「嘘をつかないカメラで、とんでもない深みと解像度をもたらします。有機的な映像の最高傑作です」とコメント。IMAX®撮影機の非常に大きな駆動音を抑えた新たな機材の開発や(マット・デイモンはかつてその音の大きさを、「目の前でミキサーを回されているようだ」と表したという)、ノーラン監督がIMAX社に行き、「君たちが新しいカメラを開発していることは知っている。もしそれを使って録音しながら撮影できる<中略>方法が見つけられれば、新作を全編IMAX®カメラで撮ることを約束する」と発破をかけたこと、撮影時のスタッフと俳優たちの工夫や尽力などIMAX®にまつわる製作の裏話も非常に興味深い。詳しく知りたい場合はパンフレットを読み込んでみるのをおすすめする。
photo by Melinda Sue Gordon © Universal Studios. All Rights Reserved.オデュッセウスの旅はどのように成され、その先へどのように進んでゆくのか。個人的には特に、冥界での対話によりさまざまなことに気づき、腹を決めて心の指針を定めるような流れも心に響いた。故郷を目指して帰還するだけのはずだった彼の旅は、10年かけてあらゆる怪異や状況を越えてゆく過酷な試練へと変わっていった。この叙事詩における帰還は単なる移動ではなく、自分が何者であるかを再確認する道のりとなっているのだ。オデュッセウスにとって故郷へ戻る旅は、自らを見つめ直し、人間性を取り戻してゆく過程そのものであるのかもしれない。ノーラン監督はこの物語について、「人類の原点となるストーリー」とコメント。そしてこの物語の映像化を決めたきっかけについて、映画作家としての思いをこのように語っている。「かつてないスケールの物語を、最大級の予算と最上級のキャストで、ハリウッドがもちうる現代のあらゆる技術とリソースを投入してギリシャ神話を題材にした作品を作りたいという気持ちが膨らんでいった」
マット・デイモンはこの作品について、大きな感謝と感動を情熱的に語る。「人生の全てがこの映画に繋がっていたようにさえ感じる。スケール感も、目指したものの大きさも、これまでに携わったどの作品よりも大きい。今後どれだけこういう形で映画を作り続けられるか分からなかったからなのか、撮影期間中は常にどこかノスタルジアのようなものを感じていた。また、本作は苦難や困難に対する見方が大きく変わるきっかけとなった。なぜなら、どれだけくじけそうな状況でも大変だと感じなかったからだ。それは言い換えれば、クリスやエマら制作陣、そしてこの作品の実現に尽力した全ての人たちがどれだけ素晴らしかったかという証明でもある。本作は本当に意義深く、とにかく楽しい体験になった」
そしてノーラン監督はこの作品の意義について、「ホメロスの『オデュッセイア』はありとあらゆる映画の基盤となっている。今回映画化に取り組むまで私自身気づいていなかったが、私のどの作品にもそれが息づいていることを改めて発見できた」とコメント。そして監督は観客へのメッセージをロンドンプレミアでこのように伝えた。「本作は、史上最高の冒険物語の一つです。ぜひ大きなスクリーンで、大勢の観客のみなさんと一緒に、この壮大な世界に没入して楽しんでもらいたいです」
| 公開 | 2026年9月11日より全国ロードショー、9月4日〜10日IMAX®先行上映 |
|---|---|
| 制作年/制作国 | 2026年 アメリカ |
| 上映時間 | 2:52 |
| 配給 | ビターズ・エンド ユニバーサル |
| 原題 | The Odyssey |
| 監督・脚本・製作 | クリストファー・ノーラン ホメロス「オデュッセイア」に基づく |
| 出演 | マット・デイモン トム・ホランド アン・ハサウェイ ロバート・パティンソン ルピタ・ニョンゴ サマンサ・モートン ゼンデイヤ シャーリーズ・セロン |

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