ゴジラ-0.0

山崎貴監督・脚本・VFXによるゴジラ続編
あれから2年、迫りくる新たな脅威とは
愛する者たちと生き抜くことはできるのか

  • 2026/11/04
  • イベント
  • シネマ
ゴジラ-0.0© 2026 TOHO

人々が力を合わせてゴジラと戦った2023年の前作『ゴジラ-1.0』から3年。そのラストから2年後の世界を描く続編が完成。出演は、前作から引き続き神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、佐々木蔵之介、田中美央、安藤サクラ、吉岡秀隆、新たに長澤まさみ、國村隼、田中泯ほか力強い俳優陣が集結。そして山崎貴が前作と同様に監督・脚本・VFXを手がける。戦争により疲弊した日本にゴジラが襲来し、街を破壊して人々に恐怖と衝撃を刻みつけてから2年。市民が努力を重ねてようやく復興した日常のなか、新たな脅威の知らせが入る。敷島浩一、典子、明子、生き延びた彼らはあれからどうしているのか。新たな脅威とは何なのか、そこに立ち向かっていくことはできるのか。生き延びたその先へ、敷島一家や人々がどのように生きていくかを力強く描く物語である。

戦争によって「無(ゼロ)」になった日本を、ゴジラが「負(マイナス)」に突き落とした1947年から2年。もがき苦しみながらも復興を遂げ、ようやく辿り着いたはずの日常に、希望を完璧に打ち砕く、新たな絶望の到達点が襲いかかる。

永谷咲笑,神木隆之介,浜辺美波

ゴジラの襲撃を受けてから2年後の日本を描く、山崎監督による続編が完成。登場人物たちがあれからどうしているのかを伝える日常、前作のラストから続く典子に起きている異変のこと、そして新たな脅威、つながりをもつ人たちの思いなどが映されてゆく。前作『ゴジラ-1.0』は、敷島浩一をはじめ戦争を体験した個人がそれぞれに苦しみを抱くなか、いかに生きていくか、という人間模様が心に響く内容だった。今回の続編『ゴジラ-0.0』では、人々が新たな脅威にどのように立ち向かっていくのか、そして個人から家族となった敷島一家が、これから家族としてどう生きていくのかが物語の軸となっている。
 ゴジラという存在は第1作から、常に時代の不安を映し出していると考えられる。核の恐怖のみならず、社会に潜む漠然とした不安や危機感を含み、人間が制御できない何かを象徴し、単なる怪獣とは言い切れないものがある。そして山崎貴監督による2作の『ゴジラ』が興味深いのは、災厄そのものよりも、それに対峙する人間の内面に重心を置いているところだ。大規模な破壊の描写や、未知の脅威との攻防も大きな見どころとなっている。ただ観客の記憶により残るのは、蹂躙されてゆく街並みだけではなく、喪失に向き合う人々であり、自らの弱さを受け入れてなお、誰かを守ろうと決意する姿だと言える。怪獣映画でありながら、人間の物語として強く引き込む作品となっているのだ。
 前作がアジア初の第96回アカデミー賞®視覚効果賞受賞をはじめ、国内外の映画賞で50を超える最優秀賞を受賞したことから、山崎監督は続編をつくることへの重圧についてこのように語った。「『ゴジラ-1.0』はとても沢山の観客の皆さんに愛され、多くの賞もいただき、自分にとっても大切な作品になりました。しかし、新作を作るに当たって、何とそれらは巨大な壁となって立ち塞がってきたのです。あんな監督冥利に尽きる幸せな時間が敵になるとは……」
 そして監督は作品の完成後にプレッシャーについて質問を受けると、出演者やスタッフと共に集中して渾身で作り上げた実感として、2026年10月19日に東京で行われたジャパンプレミア上映前舞台挨拶にてこのように語った。「なかったですね。たぶん、賞を意識するとプレッシャーはあったと思うんですが、そういうのはなかったです。とにかく、またこのメンバーで集まれたので、『どれだけ面白い映画を作るか』が、僕の中ではとても大事でした。あまりにも大変過ぎちゃって、プレッシャーを感じている暇がなかった感じですね。必死に作っていたので、『プレッシャーとか言っている場合じゃない』っていう感じでした」

長澤まさみ,吉岡秀隆

海軍航空隊の元操縦士である敷島浩一役は神木隆之介が、家族を大切にしつつ、新たな脅威に向き合う人物として。神木は、山崎監督がいかにゴジラの映画に対する強い情熱をもっているか、そして自分を含む出演者たちも「ゴジラが好きで、この映画が好き」という熱意がどれほどあったか、そうした相乗効果が撮影現場に確実にあった、と前述の舞台挨拶で熱く語った。「現場は熱量が高い状態で撮影をしていました。その熱量は、ちゃんと完成した映像の中にたくさん詰まっていると思います」
 敷島浩一の妻となった典子役は浜辺美波が、自身の異変に戸惑いながらも夫と明子を見守り共に歩む女性として。敷島夫妻が引き取り、娘として育てている少女・明子役はすくすくと成長中の永谷咲笑が、大型災害対策事務局の局長となった野田健治役は吉岡秀隆が、敷島と共にゴジラと戦った「新生丸」の艇長・秋津�C治役は佐々木蔵之介が、同船の乗組員・水島四郎役は山田裕貴が、敷島の家の隣人で、現在は孤児院「�C澄園」を運営している太田澄子役は安藤サクラが、駆逐艦「雪風」の元艦長・堀田辰雄役は田中美央が、前作でゴジラ討伐の海神作戦に加わった「東洋バルーン」の係長・板垣昭夫役は飯田基祐が、同社の計装担当である常盤平吉役は奥野瑛太が、本田正一役は井之脇海が、そして鶴野邦夫役は水橋研二が、それぞれに演じている。そして今作から新たに、医師の緒方役は國村隼が、戦争で心に大きな傷を負った生物学者・村上寛治役は田中泯が、村上教授の助手・萩原彰役は前原滉が、そして気象台から大型災害対策事務局に出向している天才気象予報官・青山眞琴役は、これまでに別のゴジラ作品にも出演してきた長澤まさみが、新たなキャラクターとして登場している(長澤の以前の出演は、2003年の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』、2004年の『ゴジラ FINAL WARS』)。

また『ゴジラ-0.0』は、日本映画初のFilmed For IMAX®作品であり、IMAX独自の拡張画角で楽しめることが特徴。山崎監督は「Filmed For IMAX®プログラム」について、映画製作者がIMAXのテクノロジー技術を最大限に活用し、制作初期から劇場公開まで一貫してIMAXと連携し、カスタムのサウンドミックスや独自の拡張アスペクト比、画像強調技術など映画制作を“The IMAX Experience®(IMAX体験)”に合わせて最適化できる仕組みだと説明。実際に『ゴジラ-0.0』をIMAXで観た体感は、非常に迫力と臨場感あふれるもので、視覚や体に響く音により、劇中の市民のひとりとなっているかのような感覚を味わえた。山崎監督は最新作について、2026年4月14日(現地時間)にアメリカ・ラスベガスで開催された「CinemaCon 2026」にてこのように伝えた。「最新作『ゴジラ-0.0』は、劇場に最高の没入感をお届けするため、日本映画として初めての、“Filmed For IMAX”作品でお届けします。ゴジラの大きさ、恐怖、そこで生き抜こうとする人々を、かつてない解像度とスケールで描き出しています。皆さんの劇場のスクリーンを、限界まで震わせることをお約束します」
 また関連するさらなる楽しみとして、IMAX作品の上映前に流れる「10カウント」も『ゴジラ-0.0』仕様の映像に。日本全国の『ゴジラ-0.0』IMAXスクリーン上映回をはじめ、海外でのIMAX上映でも順次公開予定という。IMAXのカウントダウン映像のサウンドとコラボする独自バージョンは、レアで映画ファンにとって魅力的。山崎監督もその作品の為だけに用意されたカウントダウン映像はとても贅沢で、自分たちもやってみたいと以前から思っていたという。VFXのスタッフもカウントダウン映像のファンが多く、オリジナルをリスペクトしつつ、みんなで楽しみながら作り上げたとも。山崎監督はこの企画についても楽しそうに話す。「我々の趣味全開なカウントダウン、楽しんでいただいたら幸いです」

前原滉,田中泯,長澤まさみ,吉岡秀隆,神木隆之介

日本で2026年11月3日に公開された『ゴジラ-0.0』は、11月6日より北米でも公開。日米同時期の公開は、日本製作によるゴジラシリーズ史上初となり、同週にラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東、オーストラリア、ニュージーランドでもほぼ同時公開されることが決定している。
 完成した映画を観た、吉岡秀隆をはじめ多くの出演者たちは、「食らった」とコメント。その言葉を受けて山崎監督は前述の舞台挨拶にて、観客へのメッセージをこのように伝えた。「皆さんが言ってくださっていますが、本当に“食らう”かもしれません。『ゴジラ』シリーズは、ファミリー向けの映画なので、とてもいろいろな制約があるんですが、今回は東宝の方と話をして、かなり攻めた描写を許してもらいました。『これが本当にやりたかったゴジラ』です。皆さん、これを“食らって”帰っていただきたいと思います」
 人は繰り返し打ちのめされても希望をもつことができるのだろうか。戦争や災害、さまざまな喪失が繰り返されてきたなかで、それでも人は家族をつくり、誰かを愛し、明日を生きようとする。守るべきものは人を強くすると同時に、人をもっとも脆くする弱点にもなるが、それでも引き受けるという決意こそが人を強くするとも考えられる。そのようにとらえてみると、怪獣が象徴するのは絶望そのものではなく、絶望が避けられない世界で、それでも生き続けようとする人間の姿を照らし出す存在なのかもしれない。
 山崎監督はゴジラと映画という体験への強い思いを、「CinemaCon 2026」にてこのように語った。「ゴジラは、1954年に日本の映画館で産声を上げて、『劇場で観るための映画』として、70年間、力強く記憶に刻まれてきました。スクリーンで見上げる巨大なスケール、座席を震わせる咆哮。ゴジラは、映画館で体験してこそ、真のゴジラとなります。だからこそ、私は、『映画を、映画館で鑑賞する文化』を、ゴジラの力を借りて、最前線で作っていきたいと思っています。映画館へ行くことの価値、体験、思い出を、ゴジラがその筆頭を歩いて証明し続けたいのです」

作品データ

公開 2026年11月3日より全国劇場にてロードショー
制作年/制作国 2026年 日本
上映時間 2:15
配給 東宝
英題 Godzilla Minus Zero
監督・脚本・VFX 山崎貴
音楽 佐藤直紀
出演 神木隆之介
浜辺美波
山田裕貴
佐々木蔵之介
國村隼
田中美央
安藤サクラ
長澤まさみ
田中泯
吉岡秀隆
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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