ざわ、ざわざわ…何だこの絵は?
その言葉にならない「心のざわめき」が、作品を深く知るキッカケに
作品を見た時に感じる言葉にならない「心のざわめき」を、鑑賞の一つのキッカケとして掘り下げていく、サントリー美術館らしいユニークな展覧会。
ある作品を見た時、「美しい」だけではなく、「えっ?」「おっ!」「うわぁ…」などと感じたことはないだろうか?本展では、こうした言葉にならない「心のざわめき」を、作品をよく見るための大切なキッカケと捉える。そして、思わず「心がざわつく」ような展示方法や作品を通して、目や頭、心をほぐし、「作品を見たい!」という気持ちを高めていこうというのだ。サントリー美術館の名品から珍品、秘宝まで、作品を「見る」という行為を意識して愉しみながら、日本美術のエッセンスを気軽に味わえる展覧会となっている。
全てサントリー美術館の所蔵品で構成される本展。各章のテーマは、「うらうらする」「ばらばらする」「はこはこする」など、早速心をざわつかせる、意味不明のワードが並ぶ。しかし、例えば、「うらうらする」であれば、やきものや能面、屛風、染織など、さまざまなジャンルの作品を取り上げ、それらの裏側もよく見えるように展示することで、作品の思いがけない顔や秘めた本性を発見しようというもの。また、「ばらばらする」であれば、本来セットであるはずの作品を、あえてばらばらに並べてみると、いったい何が見えてくるのかを探る実験的な試みだ。このように、作品自体の特徴から生じる心のざわつきを掘り下げる以外にも、見せ方の工夫で鑑賞者を引き付けるチャレンジに、企画力の高さを感じる。
作品との出会いによって沸き起こる、自分自身の「心のざわめき」に耳を傾けると、日本美術の魅力にぐっと近づけるような、意外な発見があるかもしれない。
展覧会名 | サントリー美術館 開館60周年記念展 ざわつく日本美術 |
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会期 | 2021年7月14日(水)〜8月29日(日) ※会期中、展示替えあり |
休館日 | 火曜日(ただし8月24日は開館) |
時間 | 10:00〜20:00(月・火・水曜日は18:00まで) ※7月18日、9月19日、10月10日は20:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | サントリー美術館 港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,500円、高大生 1,000円、中学生以下無料 |
公式サイト | https://www.suntory.co.jp/sma/ |
問合せ | 03-3479-8600 |
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