全長20mを超える水を用いた大型インスタレーション、世界初公開の新作も登場!
インスタレーション、絵画、彫刻、写真、映像など、ジャンルを横断する多様な作品だけでなく、気候変動対策などの社会的課題への積極的な取り組みでも世界的に注目されているアーティスト、オラファー・エリアソン。世界初公開の新作を含む日本初展示作品などを紹介する展覧会が、麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展として開催。
アイスランド系デンマーク人であるオラファー・エリアソン(1967年〜)は、1995年にベルリンに移住し、スタジオ・オラファー・エリアソンを設立。現在は、職人や建築家、アーキビスト、研究者、管財人、料理人、プログラマー、美術史家、専門技術者からなる大規模なチームによって構成されている。1997年以来、大型インスタレーションを始めとする幅広いジャンルの作品を発表、世界の主要美術館で個展を開催。2019年には国連開発計画による再生可能エネルギーと気候変動対策の親善大使に任命されている。
本展では、麻布台ヒルズの開業にあわせて制作、オフィスロビーに設置された新作のパブリックアート《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(2023年)で取り組んだ主題を軸に、多様な作品を通し、線や振る舞い、動きなどのモチーフを探求する。
なかでも、天井高5m、全長20mを超える暗闇の空間にストロボの光で瞬間的に照らされる大型インスタレーション《瞬間の家》(2010年)、複雑に屈折する光を内包する幾何学立体の《蛍の生物圏(マグマの流星)》(2023年)は大きな見どころ。
前述のパブリックアートと同じモジュールと再生金属を使用した世界初公開の新作《呼吸のための空気》(2023年)にも注目したい。
また、カタールの砂漠で自然エネルギーの動力で描いた新作ドローイング、振り子の動力のみで稼働し、会場内でドローイングを生成するマシン《終わりなき研究》(2005年)など、自然現象から幾何学、物理や動作パターン、色彩学に関する研究に裏付けられた、知覚に訴えかける作品群が紹介される。
さらに、麻布台ヒルズギャラリー カフェでは、スタジオ・オラファー・エリアソン キッチンとコラボし、CO2排出量を抑えたヴィーガン・ベジタリアン対応の特別メニューも提供される。
自然現象や、その要素である色や光、動きが導く作品の知覚体験、フィロソフィーを取り入れた食を通して、世界との関わり方や自然との関係性についての新たに思いを巡らすきっかけを与えてくれるだろう。
展覧会名 | 麻布台ヒルズギャラリー開館記念 オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期 |
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会期 | 2023年11月24日(金)〜2024年3月31日(日) |
休館日 | 1月1日(月・祝) |
時間 | 10:00〜19:00(火曜日は17:00まで、金・土曜日・祝前日は20:00まで) ※入館は各閉館時間の30分前まで |
会場 | 麻布台ヒルズギャラリー 港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階 |
入館料 | 一般 1,800円、高大専門生 1,200円、4歳〜中学生 900円 |
公式サイト | https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/olafureliasson-ex/ |
問合せ | 03-6402-5460 |
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