ヨーロッパ最大級のアーバン・アート作品を所蔵する「MUCA」コレクションが東京初上陸
ヨーロッパにて高い人気を誇るアーバン・アートと現代アートに特化した美術館Museum of Urban and Contemporary Art(MUCA)が所蔵するコレクションを紹介する展覧会。
バンクシー、カウズら、アーバン・アートのジャンルを切り開いてきた10名の作家にスポットを当て、日本初公開の作品を含む60点以上が展示される。
2016年にクリスチャンとステファニー・ウッツによって開館されたMUCAは、ドイツ・ミュンヘンの中心部にある変電所跡地に所在し、アーバン・アートや現代アートにおける20・21世紀の最も有名なアーティストの作品を展示している。開館以来、アーバン・アートの分野での作品収集の第一人者として知られており、都市の景観を作品の一部として主に収蔵。現在、1,200点以上のコレクションを誇り、ポップ・アートからニューリアリズムまで、都市環境の中の芸術、抽象絵画、社会・政治問題など、多様なテーマを扱い、25年以上にわたって影響力を拡大し続けている。
本展では、2006年にバンクシーが開催した展覧会「ベアリー・リーガル」に出展され、彼の国際的な知名度をさらに押し上げた代表的彫刻作品《ブレット・ホール・バスト(弾痕の胸像)》が日本初登場。古典的な彫刻の胸像を破壊的に再構築し、胸像の額中央に弾痕を加えることで、伝統芸術に風穴を開ける意味が込められている。
また、ニューヨークのバスシェルター広告を破壊し、巧妙なプロモーションポスターに自身のキャラクターを追加することからキャリアが始まったカウズの彫刻作品《コンパニオン》シリーズを展観。広告を消すのではなく、自分のキャラクターを広告のブランドと関連付けることを選んだ彼の作品は、皮肉なことに、彼が汚したブランドよりも好意的に受け止められている。
その他にも伝説的なグラフィティアーティスト、シェパードフェアリーが描いたマーティン・ルーサー・キング牧師の肖像や、壁の表面に爆発物などを使用して、表層を削り取ることで作品を制作する「スクラッチ」技法を駆使するヴィルズ、世界中の都市の壁にピクセルアートを制作するストリート・アーティスト、インベーダーの作品など、国際的に有名なアーティストのキャリアを決定づけた作品が紹介される。
現代都市で発達し、クリエイティブなエネルギーに満ち溢れ、時に政治的・社会的なメッセージを訴求するアーバン・アート。そのアイコンとも言える先駆者たちの数々の作品が東京に集結する貴重な機会となる。
展覧会名 | テレビ朝日開局65周年記念 『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』 |
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会期 | 2024年3月15日(金)〜6月2日(日) |
休館日 | 会期中無休 |
時間 |
10:00〜19:00(金・土・祝日・祝前日・4月27日〜5月6日は20:00まで) ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 森アーツセンターギャラリー 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階 |
観覧料 |
平日:一般 2,400円、高大生 1,700円、小中生 1,000円 土・日・祝(5月6日含む):一般 2,600円、高大生 1,900円、小中生 1,200円 ※日時指定制 ※詳細は公式サイトをご確認ください |
公式サイト | https://www.mucaexhibition.jp/ |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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