民藝の品々、約150件が集結
民藝の「いま、そしてこれから」に迫る展覧会
約100年前に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工藝、「民藝」。本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示。そのひろがりを紹介するとともに、いまに続く民藝の産地で働く作り手とその手仕事を紹介する。
国内のみならず世界各地に目を向け、名も無き作り手たちが生み出す日用品にこそ「美」が宿る、と見出した柳宗悦の眼。本展では、柳らが集めた暮らしのなかにある美しい民藝の品々を中心に紹介。文様の美しさだけでなく機能性も兼ね備えた江戸時代の刺し子の着物や、大胆な模様が印象的なアイヌの衣服、愛らしいイギリスのスリップウェアの皿、フォルムの美しい芯切挟(和蝋燭の芯を切る仏具)や
1941(昭和16)年に柳が設立した日本民藝館で開催された「生活展」の再現も見どころだ。
柳の亡きあとも、民藝運動はひろがり、日本の各地で伝統を受け継ぎ、現在でも新たな職人や手仕事の品が誕生している。本展では、現在の民藝の作り手にも注目し、小鹿田焼(大分)、丹波布(兵庫)、鳥越竹細工(岩手)、八尾和紙(富山)、倉敷ガラス(岡山)の5つの産地を紹介。現代作の展示ともに、現地取材により制作された本展オリジナルの映像により、そこで働く人々の想いや制作風景を伝える。
さらに、セレクトショップBEAMSのディレクターとして長く活躍し、現在の民藝ブームに大きな役割を果たしてきた、テリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)による、インスタレーションも展示。インテリアの実例を、現代の生活に溶け込む「これからの民藝スタイル」として提案する。
つくる人、つなぐ人、つかう人のコミュニケーションで続いていく、これからの民藝にも視点をひろげていく。
日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつある。
「民藝ってなんだろう?」という初心者にも親しみやすい本展で、民藝のひろがりと今、そしてこれからを展望することができるだろう。
本展チケットを抽選で5組10名様にプレゼントいたします。ご希望の方は下記の応募フォームにご入力いただき送信ください。
なお、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。
締切:2024年5月8日(水)
展覧会名 | 民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある |
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会期 | 2024年4月24日(水)〜6月30日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火) |
時間 | 10:00〜18:00 ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 世田谷美術館 1・2階展示室 世田谷区砧公園1-2 |
入館料 | 一般 1,700円、高大生 800円、小中生 500円、65歳以上 1,400円、未就学児無料(予約不要) |
公式サイト | https://mingei-kurashi.exhibit.jp/ |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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