空間と作品

作品が見てきた景色をさぐり体感できる展示空間

  • 2024/07/09
  • イベント
  • アート

美術館の展示室に整然とならぶ、誰もが鑑賞できる美術品は、邸宅の建具として作られたり、プライベートな部屋を飾るためにえがかれたりと、所有者との関係により生み出されてきた。モネ、セザンヌ、藤田嗣治、岸田劉生、琳派による作品や抽象絵画まで、古今東西、さまざまな分野の作品からなる石橋財団コレクション約130点を紹介し、美術品がどのような状況で生まれ、どのように扱われ、受け継いでこられたのか、その時々の場を想像・体験しつつ、空間と作品の関係に迫る展覧会。

本展のテーマは、美術品が在ったその時々の場を想像し、体感してみること。来場者が自身でイメージを膨らませることができるよう演出された展示空間は大きな見どころだ。
 「江戸時代の人たちはこのように襖絵を見ていたのでは」という照明を照明家の豊久将三氏に、「自分だったらこんな美術品に囲まれてリビングでくつろぎたい」という夢想空間をインテリアスタイリストの石井佳苗氏の協力を得てそれぞれの空間を設けている。

また、会場6〜4階、3フロアすべてをコレクションで埋め尽くす、バラエティ豊かな作品展示や同館で初公開となるさまざまな作品も見どころだ。
 ミニマリズムの画家として知られるロバート・ライマンの大型作品や、イタリアのデザイン界を代表するエットレ・ソットサスの家具に、豊臣秀吉の書翰しょかん(手紙)など、おなじみの名品だけではない石橋財団コレクションの一面も垣間見ることができる。

会場では作品のひと言解説を付す他、自身のスマートフォン(イヤホン持参)に同館のオリジナルアプリをダウンロードすることで無料の音声ガイドも楽しむことができる。
 さらに今回の展示では、同館の前身であるブリヂストン美術館時代から築き上げてきた貴重な学芸資料も見ることも。QR コードを自身のスマートフォンで読み込み、会場限定で資料にアクセスすることができる。

出品作家は、前出のほか、青木繁、アンリ・マティス、エドゥアール・マネ、草間彌生、黒田清輝、佐伯祐三、酒井抱一、パブロ・ピカソ、ピート・モンドリアン、ピエール=オーギュスト・ルノワール、円山応挙など錚々たる顔ぶれ。
 “創造の体感”をコンセプトとする同館の贅沢な空間演出とともにそれぞれの作品が見てきた景色に思いを馳せてみたい。

  1. 中国 龍泉窯《青磁鉄斑文瓶(飛青磁花瓶)》 元時代 14世紀 重要文化財 石橋財団アーティゾン美術館
    中国 龍泉窯
    《青磁鉄斑文瓶(飛青磁花瓶)》
    元時代 14世紀
    重要文化財
    石橋財団アーティゾン美術館
  2. 《鳥獣戯画断簡》 平安時代 12世紀 石橋財団アーティゾン美術館
    《鳥獣戯画断簡》
    平安時代 12世紀
    石橋財団アーティゾン美術館
  3. アンリ・マティス《画室の裸婦》1899年 石橋財団アーティゾン美術館
    アンリ・マティス
    《画室の裸婦》1899年
    石橋財団アーティゾン美術館
  4. 酒井抱一・鈴木其一《夏図(十二ヶ月図の内)》 江戸時代 19世紀 石橋財団アーティゾン美術館
    酒井抱一・鈴木其一
    《夏図(十二ヶ月図の内)》
    江戸時代 19世紀
    石橋財団アーティゾン美術館
  5. クロード・モネ《黄昏、ヴェネツィア》 1908年頃 石橋財団アーティゾン美術館
    クロード・モネ
    《黄昏、ヴェネツィア》
    1908年頃
    石橋財団アーティゾン美術館
  6. ALT
    円空
    《仏像》
    江戸時代 17世紀
    石橋財団アーティゾン美術館

開催概要

展覧会名 空間と作品
会期 2024年 7月27日(土)〜10月14日(月・祝)
休館日 月曜日(ただし8月12日、9月16日・23日、10月14日は開館)、8月13日(火)、9月17日(火)・24日(火)
時間 10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
会場 アーティゾン美術館 6・5・4階展示室
中央区京橋1-7-2
入館料 【ウェブ予約チケット】1,200円
【窓口販売チケット】1,500円
※高大専門生無料(要ウェブ予約)、中学生以下無料(予約不要)
※日時指定予約制
※予約枠に空きがあれば、美術館窓口でもチケットを販売
※詳細は公式サイトのチケット情報をご覧ください
公式サイト https://www.artizon.museum/
問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

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