「マシン」とアーティストが協働する作品に
「ラブ(愛情)」、共感、高揚感…あらゆる感情が揺さぶられる
仮想空間と現実世界が接続し、人工知能(AI)が飛躍的に発展するなか、新しいテクノロジーは私たちの日常生活に急速に浸透し、とりわけコロナ禍は仮想空間における活動を加速させてきた。
本展は、ゲームエンジン、AI、仮想現実(VR)、さらには人間の創造性を超え得る生成AIなどのテクノロジーを採用した現代アートを紹介し、最新のテクノロジーと現代アートの関係性を多様なフィールドが融合した展覧会というプラットフォームで体験できる。
近年のビデオゲームやAIの発展がアーティストの創造活動に全く新しい可能性をもたらす一方で、生成AIの登場は、人類の創造力にとっての脅威ともなっており、こうした動向は現代アートの文脈においても大きく注目されている。
本展では現代アートに限らず、デザイン、ゲーム、AI研究などの領域で高く評価されるアーティスト・クリエイター12組が、生物学、地質学、哲学、音楽、ダンス、プログラミングなどの領域とのコラボレーションを通して制作した作品が一堂に会する。
2023年に《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》(2022年)で、メディア・アート界の世界的な賞である、アルス・エレクトロニカ賞のニュー・アニメーション・アート部門でゴールデン・ニカ賞(グランプリ)を受賞したキム・アヨンや、2022年のドイツ銀行グループアーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞したルー・ヤンなど、アートやメディア・アートのプライズの受賞者が多数出展。
最新のデジタル映像作品だけでなく、平面作品や立体作品、インスタレーションなど、リアルに実在する作品も多く展示され、展覧会はデジタル空間と現実空間を往来する体験となる。
また、インタラクティブな作品に観客が参加できるほか、メディア・アーティストであり、本展アドバイザーである谷口暁彦氏がセレクトした初心者でも楽しめるゲームを、来場者同士で実際にプレイすることもできる。
現実と仮想空間が重なりあう本展が、不確実な未来をより良く生きる方法をともに想像する機会となるだろう。
展覧会名 | マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート |
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会期 | 2025年2月13日(木)〜6月8日(日) |
休館日 | 会期中無休 |
時間 | 10:00〜22:00(4月29日、5月6日を除く火曜日は17:00まで) ※入館は各閉館時間の30分前まで |
会場 | 森美術館 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 >> 森美術館の紹介記事はこちら |
入館料 | 【専用オンラインサイト】 平日:一般 1,800円、高大生 1,300円、65歳以上 1,500円 土・日・休日:一般 2,000円、高大生 1,400円、65歳以上 1,700円 【当日】 平日:一般 2,000円、高大生 1,400円、65歳以上 1,700円 土・日・休日:一般 2,200円、高大生 1,500円、65歳以上 1,900円 ※中学生以下無料 ※事前予約制(日時指定券) ※詳細はこちらをご確認ください |
公式サイト | www.mori.art.museum |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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