世界的に活躍する建築家の活動初期から現代まで
藤本建築のエッセンスを体感できる展覧会
建築家・藤本壮介の初となる大規模個展が開催。
活動初期から世界各地で現在進行中のプロジェクトまで、藤本の四半世紀にわたる建築活動を網羅的に紹介しつつ、未来の都市や社会のあり方を、建築を通して問いかける意欲的な試みとなる。
北海道の自然豊かな土地で育った藤本は、原風景である北海道の雑木林と同様に、都市の雑多さの中にも「森」のような秩序を見出している。森も都市も複層的で、命が生まれ循環する場でもあるという概念は、藤本の創造における核の1つであり、活動初期から現在にわたりさまざまな形で具現化され、未来の建築や社会のモデルになると考えている。本展の副題「原初・未来・森」には、そのような藤本の想いが込められているのだ。
本展では、「書物の森」をコンセプトに渦巻き状に書架が並ぶ《武蔵野美術大学美術館・図書館》(2010年)、樹木から葉が広がるように、大きなバルコニーが多数配置された集合住宅《ラルブル・ブラン(白い樹)》(2010年)、公園の中の緑に溶け込み、自然と建築物との境界を曖昧にする音楽複合施設《ハンガリー音楽の家》(2021年)など、活動初期から世界各地で現在進行中のプロジェクトまで展開。
展示は、模型や設計図面、竣工写真に加え、藤本が設計した空間を体験できる大型模型や思考の過程を実験的に表現するプロトタイプ、藤本の創作の源である「森」をコンセプトにした新作の大型インスタレーションなども含まれ、藤本の世界観をより視覚的・聴覚的に体感できる、現代美術館ならではの建築展のあり方を探求する。
また、藤本が会場デザインプロデューサーを務める「2025年大阪・関西万博」の象徴ともいえる、「大屋根リング」のプロジェクト紹介も、本展の大きなみどころとなる。
5分の1部分模型や外観写真、構想から竣工までの関連資料のほか、大型インスタレーション《模型の森》に含まれる模型など、展示室内の各所でさまざまな角度からアプローチ。万博の象徴的建築を間近に体感できる。
本展開催にあたり、藤本は『建築家とは、人と人、人と自然の関係を紡ぐ「場」を作る仕事でもあり、それは私にとっては自然と人工が溶け合う「未来の森」のような場所だといえるかもしれません』と語る。
本展は建築の可能性を拡張し、私たちの暮らしや社会の未来を想像するきっかけを与えてくれるだろう。
本展チケットを抽選で5組10名様にプレゼントいたします。ご希望の方は下記の応募フォームにご入力いただき送信ください。
なお、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。
締切:2025年7月9日(水)
展覧会名 | 藤本壮介の建築:原初・未来・森 |
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会期 | 2025年7月2日(水)〜11月9日(日) |
休館日 | 会期中無休 |
時間 | 10:00〜22:00(火曜日、8月27日は17:00まで、9月23日は22:00まで) ※入館は各閉館時間の30分前まで |
会場 | 森美術館 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 >> 森美術館の紹介記事はこちら |
入館料 | 【専用オンラインサイト】 平日:一般 2,100円、高大生 1,300円、65歳以上 1,800円 土・日・休日:一般 2,300円、高大生 1,400円、65歳以上 2,000円 【当日】 平日:一般 2,300円、高大生 1,400円、65歳以上 2,000円 土・日・休日:一般 2,500円、高大生 1,500円、65歳以上 2,200円 ※中学生以下無料 ※事前予約制(日時指定券) ※詳細はこちらをご確認ください |
公式サイト | www.mori.art.museum |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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