
「国宝 熊野御幸記」のほか
小倉百人一首の選者・藤原定家の書と和歌の世界を楽しむ展覧会
開館20周年の年にあわせ、藤原定家筆「国宝
なかでも藤原
また和歌の世界で六歌仙や三十六歌仙に選ばれた定家が選出した、『小倉百人一首』にちなんだ作品も展開。ゆく年をしめくくり、新しい年を寿ぐ時期にふさわしい展示構成となっている。
定家の書といえば、江戸時代以来、
「展示室1:茶人好みの定家様」では、遠州の箱書に、遠州に私淑した江戸時代後期の大名茶人・松平
展示室2では、百人一首の小倉色紙・74番の源俊頼の和歌「うかりける人をはつせのやまおろしよ はげしかれとはいのらぬものを」が展開されている。
この作品は、前田利家、伊達政宗、柳生家を経て三井家に伝わり、18世紀末の松平定信編『
続いて本展覧会のメイン作品、《国宝 熊野御幸記》は展示室4で観ることができる。
後鳥羽上皇の熊野参詣に随行した定家の旅日記である同作品は、平成24〜26年の修理後としては、久しぶりの公開となるので、待ちわびている人も多いだろう。
また、もう一つの目玉ともいえる作品は「大嘗会巻」だ。
藤原道長の時代に活躍し、大河ドラマでもキーパーソンとして登場した藤原実資は、学識に優れ当時の人々に一目置かれる存在であった。
実資の大きな功績として挙げられる『小右記』は、平安時代の歴史研究において貴重な史料となっており、本展は長和元年(1012年)の大嘗会の記録を定家が筆写した「大嘗会巻」を、本美術館で初の展開となる。
そのほか、本展では『百人一首』の冊子本と
| 展覧会名 | 国宝 熊野御幸記と藤原定家の書 ―茶道具・かるた・歌仙絵とともに― |
|---|---|
| 会期 | 2025年12月6日(土)〜2026年2月1日(日) |
| 休館日 | 月曜日(ただし1月5日・12日・26日は開館)、12月27日(土)〜1月3日(土)、1月13日(火)・25日(日) |
| 時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
| 会場 | 三井記念美術館 中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F >> 会場の紹介記事はこちら |
| 入館料 | 一般 1,200円、高大生 700円、70歳以上(要証明) 1,000円、中学生以下無料 |
| 公式サイト | http://www.mitsui-museum.jp/ |
| 問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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