
デザイナー森英恵の生き方と創造の根幹に迫る
アジア人で初めてパリ・オートクチュール正会員となり、日本のファッションを牽引した森英恵。生誕100年を迎えた2026年春、没後初となる回顧展が国立新美術館で開催される。
戦後の高度経済成長期の日本において、家庭を持ちながらデザイナーとして社会的にも大きな仕事を成し遂げる森の姿は、新しい女性像の先駆けとして注目されるようになった。そのような中、1961年に雑誌『装苑』にて森が新たに提唱したのが「ヴァイタル・タイプ」という人物像だった。快活で努力を惜しまないその姿は、森のその後の生き方とも大きく重なっている。
本展では、1977年から27年間にわたり、森がライフワークとして取り組んだ膨大な数のオートクチュールコレクションからテーマごとにドレスを展示。高品質な素材と卓越した技術を持って世界に挑んだ一点ものの作品群から、森の美意識と創造力の高さを紹介する。
1965年、アメリカへと活動の場を広げた森は、着物文化を背景に成熟していた日本産の帯地や絹織物で制作した作品を発表。高品質な絹地に鮮やかな色彩のプリントを施したオリジナルの布地は、日本的美の表現としてすぐに注目を集めた。本展では、森が使用した衣装の布地について改めて調査を行い、新たに発見された布の原画や試し刷りについても展示する。
また、ニューヨークのメトロポリタン美術館に収蔵されているドレスが日本初公開されるのも、本展の見どころの一つだ。多くの衣装や資料を通じ、これまであまり焦点の当たらなかった、アメリカ時代の活躍も網羅的に紹介する。
森が活動を開始した1950年代初頭、戦後間もない日本では文化としてのファッションは未だ発展途上の段階にあった。本展では、雑誌や店舗をはじめとする情報発信の場を自ら創出し、森がファッションを文化にするために力を注いだメディア発信にも注目する。
オートクチュールのドレス、資料、初公開となる作品を含む約400点を通じて、森英恵のものづくりの全貌を感じてみては。
| 展覧会名 | 生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ |
|---|---|
| 会期 | 2026年4月15日(水)〜7月6日(月) |
| 休館日 | 火曜日(ただし5月5日は開館) |
| 時間 | 10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで) ※入場は閉館時間の30分前まで |
| 会場 | 国立新美術館 企画展示室1E 港区六本木7-22-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
| 観覧料 |
一般 2,200円、大学生 1,800円、高校生 1,400円、中学生以下無料 ※4月17日(金)〜19日(日)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要) ※詳細は公式サイトをご確認ください |
| 公式サイト | https://morihanae100.jp/ |
| 問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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