
開館当時の空気感とともに、日本民藝館誕生までの道のりをひもとく
創設90年を迎える日本民藝館にて、設立までの道のりと新たな美の概念を提示した「日本民藝館」という美術館の存在を見つめ直す展覧会が開催される。
『時充ちて、志を同じくする者集り、
本展は、「再現」「道のり」「設計」「表装案」の4つのテーマで構成される。
1936年10月24日に開館した日本民藝館では、大広間(1982年に建替)で11月15日まで「新作工藝展」が開催されていたが、その記録はほとんど残されていない。しかし、創設時の建物が今でも残る本館で開かれた常設展は、当時の資料により一部復元することが可能だ。本館で展開する「再現」では、開館時の常設展の空気感を再現する。
新館回廊では「道のり」をテーマに展示。日本民藝館は、設立趣意書の刊行から設立までに約10年が費やされている。理想の美術館建設のために柳が歩んだ道のりを、書籍や雑誌、日本民藝館の前身である日本民藝美術館による展覧会資料、関西での民藝運動の拠点・三國荘の旧蔵品などにより、その前史も含め紹介する。
新館大展示室と本館では、「設計」「表装案」をテーマに展開する。柳の設計思想は、建物の基本設計から空間を彩る細部まで一貫性を持ち、壁紙、陳列ケース、照明器具やカーテンなど内装の設えは、建物と共鳴して独特な空間となっている。その徹底した美意識は所蔵品の管理方法にまで及び、色別に染め上げた和紙の登録札は、実用と意匠を融合させた柳の「包括的設計」の象徴とも言える。
また、絵画や染織を現代の眼で見るという立場から、柳は古い作品に新たな装いを施し、美術館での展示に相応しい形にしている。作品の魅力を最大限に引き出すために素材と色彩、その取合せを吟味した表装案の数々を、資料を交えて紹介する。
趣意書の刊行から100年、創設から90年を迎える日本民藝館。開館当時の空間再現や設計思想を通して、「民藝」という美の思想と「日本民藝館」の成り立ちに触れてみては。
| 展覧会名 | 創設90年記念 柳宗悦と日本民藝館 |
|---|---|
| 会期 | 2026年6月6日(土)〜8月12日(水) |
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館) |
| 時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
| 会場 | 日本民藝館 目黒区駒場4-3-33 >> 会場の紹介記事はこちら |
| 入館料 | 一般 1,500円、高大生 800円、中学生以下無料 |
| 公式サイト | https://mingeikan.or.jp/ |
| 問合せ | 03-3467-4527 |
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