
海を越えて受け継がれた名品が集結
大英博物館が誇る江戸絵画の精華
1753年に創立した大英博物館は、世界を代表するミュージアムの一つとして知られ、日本美術コレクションは海外でも屈指の質と量を誇る。その名品を紹介する展覧会が、東京都美術館で開催される。約4万点に及ぶコレクションの中から、江戸時代の屛風や掛軸、絵巻、浮世絵版画を中心に厳選した作品を展示。喜多川歌麿《文読む遊女》や円山応挙《虎の子渡し図屛風》、葛飾北斎《『万物絵本大全』版下絵》など、イギリスから初めて里帰りする作品を含む名品を通して、日本美術の魅力と、それを受け継いできた国際的な文化交流の歩みをたどる。
本展では、大英博物館日本コレクションの形成に重要な役割を果たした5人の収集家・学芸員にも光を当てる。ジャポニスムが広がった19世紀後半以降、日本文化に魅了された人々が築き上げた収集と研究の歴史を背景に、多彩な日本美術の世界を紹介する。
見どころの一つは、近年の調査で大きな注目を集めた襖絵の再会である。大英博物館所蔵《秋冬花鳥図襖》と、青森県中泊町・宮越家所蔵《春景花鳥図襖》(反対面《名所風俗図襖(三保松原・清見寺)》)、さらにシアトル美術館所蔵《琴棋書画仙人図襖》が約150年ぶりに一堂に集う。もとは奈良・談山神社に伝わった一連の襖絵であり、調査によって同じ作品群であることが判明した。青森、ロンドン、シアトルへと離れて受け継がれてきた名品が、時代と海を越えて再びそろう貴重な機会となる。
また、浮世絵版画と肉筆画の充実した展示も大きな見どころだ。鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳ら江戸時代を代表する8人の浮世絵師による版画100件以上に加え、菱川師宣、喜多川歌麿、鳥文斎栄之、河鍋暁斎らの肉筆画も紹介。2000年代以降に大英博物館が新たに収蔵した作品もあわせて公開され、海外で受け継がれてきた日本美術コレクションの広がりを知ることができる。
海を越えて受け継がれてきた日本美術コレクションと、その収集・研究・保存の歩みをたどりながら、日本美術の新たな魅力に触れたい。
| 展覧会名 | 東京都美術館開館100周年記念 大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱〜海を越えた江戸絵画 |
|---|---|
| 会期 | 2026年7月25日(土)〜10月18日(日) |
| 休室日 | 月曜日(ただし8月10日、9月21日、10月12日は開室)、10月13日(火) |
| 時間 | 9:30〜17:30(金曜日は20:00まで) ※入室は閉室の30分前まで |
| 会場 | 東京都美術館 台東区上野公園8-36 |
| 観覧料 |
一般 2,300円、大学・専門学生 1,300円、65歳以上 1,600円 ※18歳以下、高校生以下無料 ※詳細はこちらをご確認ください |
| 公式サイト | https://daiei-ten2026.exhibit.jp/ |
| 問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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