『方丈記』から考える、これからの暮らしと小さな建築
鎌倉時代初期に鴨長明によって著された随筆『方丈記』。その中に記された小さな庵「方丈庵」を起点に、現代の暮らしや建築環境を見つめ直す展覧会が、21_21 DESIGN SIGHTで開催される。
展覧会ディレクターに建築家・塚本由晴を迎え開催される本展では、建築家やデザイナー、美術家、企業など多彩な参加者が、それぞれの視点から現代の「方丈庵」を構想し、一丈四方(約9㎡)という限られた空間を手がかりに、生き方や住まいのあり方を問い直す。
『方丈記』は、日本三大随筆の一つとして知られる文学作品である一方、住まいの本質を考える書としてもしばしば語られてきた。災害や飢饉、社会不安が続いた時代を背景に、鴨長明は京都・日野山に構えた小さな庵での暮らしを記し、世の無常や自然との関わりについて綴っている。本展では、『方丈記』そのものを読み解くのではなく、その思想と現代の私たちの暮らしとの接点に目を向けながら、生きることと住まうことについて考える機会を提示する。
見どころの一つは、参加作家たちが構想した現代の「方丈庵」である。江頭慎、大室佑介+川長組、小渕祐介+中村純、2m26、山口晃の5組による庵が立ち並ぶギャラリー2では、内部に入って体験できるものから、鑑賞を通して世界観を味わうものまでその表現は様々だ。
ギャラリー1には田部井美奈、サンクンコートには正田智樹+竹中工務店+veigによる庵も展示されるほか、須田悦弘による作品が会場内の思いがけない場所に設置される。会場を巡りながら、それぞれ異なる視点で構想された庵との出会いを楽しめる構成となっている。
また、『方丈記』と「方丈」の思想をたどる展示にも注目したい。本展の企画チームが正田智樹と大山亮、増井柚香子(6lines studio)によるリサーチを元にした展示を展開し、鴨長明の庵を検証的に再現するとともに、『方丈記』が写本や解説書、翻訳本などを通じて読み継がれてきた歴史を紹介する。さらに、さまざまな時代や立場の人々によってつくられてきた「庵」に着目し、「方丈」という小さな空間に託されてきた思想や哲学にも光を当てる。
建築、デザイン、芸術の視点を交えながら、『方丈記』に記された小さな建築から現代の暮らしを見つめ直す本展。一丈四方の空間を手がかりに、生き方や住まいとの関係について改めて考えたい。
本展チケットを抽選で5組10名様にプレゼントいたします。ご希望の方は下記の応募フォームにご入力いただき送信ください。
なお、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。
締切:2026年8月26日(水)
| 展覧会名 | 企画展「方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–」 |
|---|---|
| 会期 | 2026年8月28日(金)〜2027年1月11日(月・祝) |
| 休館日 | 火曜日(ただし9月22日、11月3日は開館)、11月21日(土)〜23日(月・祝)、12月27日(日)〜1月3日(日) |
| 時間 | 10:00〜19:00(10月31日は22:00まで) ※入場は閉館時間の30分前まで |
| 会場 | 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2 港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン >> 会場の紹介記事はこちら |
| 入場料 | 一般 1,700円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料 |
| 公式サイト | https://www.2121designsight.jp/ |
| 問合せ | 03-3475-2121 |
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。