開創700年記念 特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」

禅の法灯と美の至宝、大徳寺700年の歴史をたどる

  • 2026/09/18
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京都・紫野の地に広がる大徳寺は、開山・宗峰妙超しゅうほうみょうちょう大燈国師だいとうこくし)の峻烈な禅風を今に伝える、洛北随一の禅宗寺院である。1326年の開山以来、一休宗純いっきゅうそうじゅん沢庵宗彭たくあんそうほうら優れた禅僧が活躍し、天皇や戦国武将、千利休をはじめとする茶人たちの信仰を集めながら発展してきた。
 大徳寺開創700年の節目となる2026年、大徳寺山内の寺宝を一堂に会し、その歴史と文化を紹介する展覧会が東京国立博物館で開催される。

序章「禅の広がり–心から心へ」では、釈迦から達磨、そして宗峰妙超へと受け継がれてきた禅の流れを紹介する。宗峰は中国・南宋の禅僧である虚堂智愚きどうちぐの法を受け継いだ南浦紹明なんぽじょうみょうの元に参じて印可いんか(悟りの証明)を得た後、京都・東山で20年にわたり修行。花園天皇、後醍醐天皇の帰依きえを受け、1326年に紫野の地で大徳寺を開堂した。大徳寺は南朝・北朝の両統から支えられて発展し、「本朝無双の禅苑」と讃えられることとなる。

第二章「大燈禅だいとうぜんの継承」では、宗峰の弟子たちによって継承された大燈禅の法脈と大徳寺の歴史的展開に焦点を当てる。大徳寺は宗峰の法流のみが継承する「一流相承刹いちりゅうそうじょうさつ」として発展する一方、室町幕府の保護と統制を受ける「五山十刹ござんじっさつ」となった時期を経て、厳しい禅風を特色とする「林下りんか」としての道を歩んだ。養叟宗頤ようそうそういや一休宗純が活躍した15世紀には堺にも外護者げごしゃを広げ、隆盛を極めていく。

第三章「戦国武将と塔頭たっちゅう」では、真珠庵をはじめとする大徳寺四派の主要な塔頭と、戦国武将たちとの関わりを紹介。塔頭とは、高僧の墓所を守るために建てられたいおりを起源とする境内の小院である。15〜16世紀にかけて相次いで創建され、その背景には堺衆のほか、三好長慶、大友宗麟、織田信長、豊臣秀吉らによる帰依があった。

第四章「江戸時代の名僧」では、統制をはかる江戸幕府と、朝廷や公家・寺社との軋轢の中で活躍した禅僧たちに注目する。1629年に起きた「紫衣しえ事件」では、江戸幕府が定めた朝廷からの紫衣勅許しえちょっきょを無効とする法度に抗議した沢庵宗彭や玉室宗珀ぎょくしつそうはくらが処罰された。その後、大徳寺存続のため罪を免れていた江月宗玩こうげつそうあんのとりなしによって放免され、三者は大燈国師300年遠忌おんきを執り行い、大徳寺の再興に努めた。

第五章「禅宗美術の精華」では、戦国武将や町衆らの帰依によって蓄積された禅宗美術の名品を紹介。中国や朝鮮半島で制作され、すでに本国で失われた美術品をはじめ、大徳寺本坊や各塔頭を飾った壮麗な襖絵など、日本美術史に輝く障壁画群が並ぶ。
 さらに終章「禅とともに――大徳寺三門の世界」では、千利休によって上層が造営された三門「金毛閣」の再現展示が展開。通常非公開の楼上に安置される釈迦三尊像と、明治期に寄贈された千利休立像が初公開され、大きな見どころの一つとなっている。

41年ぶり、東京では初となる大徳寺の宝物が一堂に会する本展。名宝の数々を通して、大徳寺の700年にわたる歴史と禅の精神に触れてみては。

  1. 国宝「看読真詮榜」(部分) 宗峰妙超筆 南北朝時代・14世紀 京都・真珠庵蔵 【半期で巻替え】
    国宝
    「看読真詮榜」(部分)
    宗峰妙超筆
    南北朝時代・14世紀
    京都・真珠庵蔵
    【半期で巻替え】
  2. 国宝「宗峰妙超像」 自賛 南北朝時代・建武元年(1334) 大徳寺蔵 前期展示 10/14(水)〜11/8(日)
    国宝
    「宗峰妙超像」
    自賛
    南北朝時代・建武元年(1334)
    大徳寺蔵
    【前期展示】
  3. 重要文化財 「一休宗純像」(部分) 自賛、宗辨禅人請 室町時代・15世紀 京都・酬恩庵蔵 【前期展示】
    重要文化財
    「一休宗純像」(部分)
    自賛、宗辨禅人請
    室町時代・15世紀

    京都・酬恩庵蔵
    【前期展示】
  4. 重要文化財 「油滴天目」 中国北方 金時代・12〜13世紀 京都・龍光院蔵【11/25(水)〜12/6(日)展示】
    重要文化財
    「油滴天目」
    中国北方
    金時代・12〜13世紀
    京都・龍光院蔵
    【11/25(水)〜12/6(日)展示】
  5. 「釈迦如来坐像」印慶作 室町時代・応永11年(1404)大徳寺蔵(三門安置) 【通期展示】
    「釈迦如来坐像」
    印慶作
    室町時代・応永11年(1404)
    大徳寺蔵(三門安置)
    【通期展示】
  6. 「千利休立像」頭部:天保11年(1840) 体部:田中浄慶作 明治2年(1869) 大徳寺蔵(三門安置)【通期展示】
    「千利休立像」
    頭部:天保11年(1840)
    体部:田中浄慶作
    明治2年(1869)
    大徳寺蔵
    (三門安置)
    【通期展示】
2組4名様 読者プレゼント

本展チケットを抽選で2組4名様にプレゼントいたします。ご希望の方は下記の応募フォームにご入力いただき送信ください。
なお、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。
締切:2026年10月7日(水)

開催概要

展覧会名 開創700年記念 特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」
会期 2026年10月14日(水)〜12月6日(日)
※会期中、一部展示替えあり
前期:10月14日(水)〜11月8日(日)
後期:11月10日(火)〜12月6日(日)
休館日 月曜日(ただし、11月2日・23日・30日は開館)、11月24日(火)
時間 9:30〜17:00(金・土曜日、11月1日・2日・22日は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京国立博物館 平成館
台東区上野公園13-9
>> 会場の紹介記事はこちら
観覧料 一般 2,300円、大学生 1,300円、高校生 900円、中学生以下・障がい者とその介護者1名は無料
※詳細はこちらをご確認ください
公式サイト https://daitokuji2026.exhn.jp/
問合せ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)

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