絵の具の“筆あと”から画家の動きや息遣いを感じる
印象派を中心とした近代西洋絵画を豊富に所蔵するブリヂストン美術館。さまざまなアングルから自館の作品を鑑賞する恒例のコレクション展です。
今回のテーマは「筆あと」。油絵を中心とする西洋絵画では、キャンバス上に絵の具が塗られています。絵に近づいてみると、その絵の具の形が面だったり、線だったり、無数の点で描かれるなど、筆致の違いに気付くはずです。筆使いの違いは、そのまま画家の個性であり、筆あとには過去の時代を生き抜いた画家の手の動きや息遣いが潜んでいるのです。
会場では、まず最初にパウル・クレー《島》といった線にインパクトのあるもの、ポール・シニャック《コンカルノー港》のような点描画など、筆あとが点、線、面で特徴的な作品を集めた部屋で筆あとの魅力について解説。そのポイントを踏まえながら、印象派から抽象絵画、日本近代洋画まで約170点を鑑賞していきます。色面を塗り重ねて表現した風景など、作家によるの表し方の違いは新しい絵画鑑賞の視点となるに違いありません。無作為なようでいて緻密に計算された筆致のリズムや身体性を感じながら、著名な画家の絵を一歩踏み込んでみましょう。
※会期終了に伴い画像を削除いたしました展覧会名 | ブリヂストン美術館コレクション展 印象派から抽象絵画まで 筆あとの魅力─点・線・面 |
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会期 | 2013年1月8日(火)〜3月10日(日) |
休館日 | 月曜日 ※祝日の場合は開館 |
時間 | 10:00〜18:00(金曜のみ20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | ブリヂストン美術館 中央区京橋1-10-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 800円、シニア 600円、高大生 500円 |
公式サイト | https://www.artizon.museum/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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