墨で描く抽象画の静謐な世界
100歳の節目を彩る秀作がそろった記念的個展
大連で生まれ、書家から水墨で描く抽象画という独自の画風を確立させた篠田桃紅の100歳を記念する個展です。智美術館を設立した菊池智と古くから交流があり、美術館館内1階に壁画『ある女主人の肖像』、地下の展示室へと続く螺旋階段にはコラージュ『真・行・草』の2作品が常設されている関係から、今回、同美術館で記念展覧会開催となりました。
既存の筆法や書風を超えて文字を追求するうちに抽象のかたちへとたどり着いたその作風は、1956年から2年間滞在したニューヨークで受け入れられたのを糸口に確立した独自のスタイル。足したり、消したりができない“墨と紙”だけの世界は、何気ない線でも強くしなやかで緊張感に満ちています。墨が表すかたちの中に、日本の四季、情感などが投影され、観る者に無言で語りかけるのです。
展示は、長きにわたり同氏の作品を紹介してきた美術商ノーマン・トールマン氏のコレクションを主体に、1956年の初期の作品から2012年の近作まで幅広く秀作を網羅。書画約20点、版画約15点の計35点を紹介します。
※会期終了に伴い画像を削除いたしました展覧会名 | 百の記念 篠田桃紅の墨象 |
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会期 | 2013年4月13日(土)〜5月26日(日) |
休館日 | 月曜日 ※祝日の場合は開館、翌火曜休館 |
時間 | 11:00〜18:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 菊池寛実記念 智美術館 港区虎ノ門4-1-35 西久保ビルB1F >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,000円、大学生 800円、小中高生 500円 |
公式サイト | https://www.musee-tomo.or.jp/ |
問合せ | 03-5733-5131 |
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