人間国宝の陶芸家が極めた練上技法による陶磁器
2種類以上の土を練り合わせて模様を作る“練上”技法を極め、人間国宝に認定された陶芸家、松井康成の没後10年を記念して開かれる展覧会です。
“練上”は異なる色土を薄い板状にして交互に重ねていき、それを小口切りにしてできた縞模様の板を成形し、焼成したもの。土の収縮率の違いから乾燥や焼成の段階で破損しやすく、高度な技術が必要です。
1960(昭和35)年に自ら住職を務める月崇寺(げっそうじ)境内の窯を復興して作陶を始め、ロクロ成形の際にできる傷や亀裂を模様に生かした「嘯裂」、「象裂」作品によって独自の世界を確立。ビニールや布などに描いた模様をタタラで形成した無地の生地土の表面に転写する「堆瓷」、形成後の表面にサンドブラスターで荒い砂を吹き付けた「風白地」など、新しい技法を次々に生み出します。1993(平成5)年には人間国宝に認定されました。
会場には初期から晩年の玻璃光まで、合計93点を展示。線文を基本とした抽象的な文様から樹木等をモチーフとした文様まで幅広い作調を楽しめます。
※会期終了に伴い画像を削除いたしました展覧会名 | 没後10年 人間国宝 松井康成展 練上技法による魅惑の陶芸 |
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会期 | 2013年7月13日(土)〜9月23日(月・祝) |
休館日 | 月曜日 ※祝日の場合は開館、翌火曜休館 |
時間 | 10:00〜18:00 ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | ニューオータニ美術館 千代田区紀尾井町4−1 ホテルニューオータニ ガーデンコート ロビィ階(6F) |
入館料 | 一般 800円、高大生 500円、小中生 300円 |
公式サイト | https://www.newotani.co.jp/tokyo/ |
問合せ | 03-3221-4111 |
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