11年ぶり開催! 色・白・光で表した板谷陶芸の幽玄な世界
近代日本を代表する陶芸家、板谷波山の没後50年を記念して開かれる11年ぶりの大回顧展です。
1953(昭和28)年に陶芸家として初の文化勲章を受章した板谷波山は、明治時代末期から大正にかけて頭角を現します。彫刻科出身を生かして生み出した「薄肉彫」は、文様が浮き彫りになる技法。その上に色をのせ、光沢ある釉薬をかけた「彩磁」、光を柔らかく包む艶消し釉をかけた「葆光彩」など、繊細で優美な作品を91年の生涯で約1,000件、生み出しました。
本展では、年代順ではなく、テーマごとに作品を展示。近代日本で興った生命主義のもとで創作された初期の代表作「葆光彩磁細口菊花帯模様花瓶」、彫刻によって文様を迫真的に表現した「薄肉彫」の「棕櫚葉彫文花瓶」、当時の流行色と光の表現を組み合わせた「彩磁月桂樹撫子文花瓶」、綿密なスケッチから生まれた花をモチーフにした「葆光彩磁草花文花瓶」など、数度の戦争と震災を経験しながら、無垢で美しいものを追求し続け、独自の世界を切り開いていくに至った過程を技術や作品の特徴別に細かく読み込んでいきます。素描約120点も紹介され、古典模写、模様集、スケッチ、図案などの創作の舞台裏をじっくり見られるのも魅力です。
展覧会名 | 没後50年・大回顧展 板谷波山の夢みたもの ―〈至福〉の近代日本陶芸 |
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会期 | 2014年1月7日(火)〜3月23日(日) |
休館日 | 月曜日 ※1月13日は開館 |
時間 | 10:00〜17:00(金曜のみ19:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 出光美術館 千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9F >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般1,000円、高大生700円 |
公式サイト | https://idemitsu-museum.or.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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