作品に込められた見えない絆を読み解く
近現代の約50人の画家による子どもが題材のテーマ展
19〜20世紀にかけて活躍した画家による子どもを題材にした作品だけを集めたテーマ展です。2009年にパリのオランジュリー美術館で開催された同展覧会を日本向けに再構築したものです。
中世時代までは子どもは幼子イエスであることがほとんどで、見方も“未完成の大人”と捉えられてきましたが、近代に入ると子どもには独自の世界観があるという考え方が浸透。教育論など、子どもへの関心も高まり、美術でも子供を題材にした作品が増えていきます。レンブラント、ルノワール、ピカソなど、巨匠と呼ばれた画家たちも自身の子や親しくしていた子どもを描きました。それは、貴族や富裕層の注文ではないため、思惑やモデルへの気遣いもなく、率直に子どもを見つめた絆を感じる愛情深いものとなっています。
本展では、コロー、ルソー、モネ、モリゾ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソなど、著名な画家約50人が描いた90作品を展示。画家が遺族に託し、代々大切に保管している貴重な作品も出品されています。ナビ派の巨匠ドニの《トランペットを吹くアコ》も遺族の協力の下、日本で初公開される作品です。画家の手記、モデルを務めた「子ども」のインタビューとともに秘められた思いを読み解く、新しい鑑賞スタイルが楽しめます。
展覧会名 | こども展 名画にみるこどもと画家の絆 |
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会期 | 2014年4月19日(土)〜6月29日(日) |
時間 | 10:00〜20:00(ただし、火曜日は17:00まで) ※4月19日は「六本木アートナイト2014」開催に伴い22:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 森アーツセンターギャラリー 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階 |
入館料 | 一般 1,500円、大学生 1,200円、中高生 800円 |
公式サイト | https://www.ntv.co.jp/kodomo/index.html |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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