世界報道写真展2014

1枚の写真が世界情勢や現代社会の縮図に!心に響く各地のできごと

  • 2014/05/09
  • イベント
  • アート

世界報道写真大賞 ジョン・スタンマイヤー(米国)VIIからナショナル・ジオグラフィック誌  ジブチ共和国、ジブチ市(2013年2月26日)
世界報道写真大賞
ジョン・スタンマイヤー(米国)VIIからナショナル・ジオグラフィック誌
ジブチ、ジブチ市(2013年2月26日)
ジブチで夜の海岸に立ち、携帯電話を掲げて隣国ソマリアからの安価な電波を捉えようとするアフリカ出身の出稼ぎ労働者たち。こうして外国に住む親類との連絡をかろうじて維持している。ソマリア、エチオピア、エリトリアなどから、よりよい生活を求めてヨーロッパや中東へ渡ろうとする出稼ぎ労働者たちにとって、ジブチは共通の中継地点となる。

1955年オランダのアムステルダムで世界報道写真財団が発足したことにより、その翌年から毎年2月に開催される世界報道写真コンテスト。その結果を世界約100カ所で公開する展覧会の東京展です。

前年1年間に撮影されたものが対象となり、1枚の単写真と複数枚で構成される組写真の2種類があります。57回目となる2014年は、132の国と地域から5,754人が応募し、53人が入賞しました。「一般ニュース」、「スポットニュース」、「現代社会の問題」、「日常生活」、「自然」、「スポーツ・アクション」など、9つの部門を合わせた応募作品総数は9万8,671点にも上ります。

世界報道写真大賞にはアメリカのジョン・スタンマイヤー氏が撮影したアフリカ東部のジブチ共和国の出稼ぎ労働者たちの写真が選ばれました。生活のために家族の元を離れて働く人々の現実が胸を打つ作品です。そのほか、台風30号に襲われたフィリピン、シリア内戦、ケニアのテロといった大きな出来事から、家庭内暴力などの身近にある問題までどれも強烈なメッセージを放ち、報道や平和について考えさせられます。

  1. 「スポットニュース」の部 単写真1位 フィリップ・ロペス(フランス)、AFP通信 フィリピン、トロサ(2013年11月18日)
    スポットニュースの部 単写真1位
    フィリップ・ロペス(フランス)、AFP通信 フィリピン、トロサ(2013年11月18日)
    台風30号「ハイエン」に襲われたレイテ島東部のトロサで、宗教的行事の行進に参加する生存者たち。観測史上最大のサイクロンとなったハイエンは、フィリピン中央部を中心に8,000人の死者と行方不明者を出し、400万人以上が家を失った。
  2. 「自然」の部 組写真3位 クリスチャン・ツィーグラー(ドイツ) ナショナルジオグラフィック誌向け コンゴ(2011年1月25日)
    自然の部 組写真3位
    クリスチャン・ツィーグラー(ドイツ) ナショナルジオグラフィック誌向け コンゴ(2011年1月25日)
    コンゴ民主共和国のココロポリ・ボノボ保護地区の近くには生息する野生のボノボの群れの中で、とくに好奇心の強い5歳のボノボ。人間にもっとも近い動物であるにもかかわらず、コンゴ盆地周辺部に暮らす野生のボノボと彼らの生態についてはほとんど知られていない。生態系の縮小と野生動物の肉の取引のために生存が脅かされている。

開催概要

展覧会名 世界報道写真展2014
会期 2014年6月7日(土)〜8月3日(日)
休館日 月曜日(ただし7月21日は開館、7月22日は休館)
時間 10:00〜18:00(木・金は20:00まで)
※7月17日以降の木・金は21:00まで開館
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京都写真美術館
目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 800円、大学生 600円、中高生・65歳以上 400円
公式サイト https://topmuseum.jp/
問合せ 03-3280-0099

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