岡村昭彦の写真 - 生きること死ぬことのすべて

キャパを継ぐ男と呼ばれた戦場カメラマンが問いかける生死

  • 2014/07/04
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  • アート

ヘルメットにブーゲンビリアを飾っておどける南ベトナム政府軍兵士。南ベトナム、1964年頃
ヘルメットにブーゲンビリアを飾っておどける南ベトナム政府軍兵士。南ベトナム、1964年頃

ベトナム戦争、北アイルランド紛争、ビアフラ戦争など各地の紛争地域を取材してきたフォトジャーナリスト、岡村昭彦(1929−1985)の活動と人間性に迫る回顧展です。

1964年『ライフ』にベトナム戦争のカラー写真が9ページ掲載され、フォトジャーナリストとしてデビュー。同年、講談社写真賞を受賞しました。その後、1965年のファット解放戦線副議長との会見記、1971年のベトナム軍のラオス侵攻作戦失敗スクープにより、南ベトナム政府から2度の入国禁止処分を下されます。その間に、ドミニカ、ハワイ、タヒチ、ニュージーランドなどを取材。1968年、家族とアイルランドに移住し、北アイルランド紛争に取り組みつつ、翌年にはナイジェリアの内戦“ビアフラ戦争”の取材も行いました。

本展では、約5万点の未発表原板から精査して新たにプリントした初公開作品および収蔵作品、約200点を展示。作品に付記されたクレジットからは世界で起こった事象の細部まで感じられます。報道写真が担う社会性や倫理観についても考えさせられる奥深い内容です。

  1. ナイジェリア軍の機関銃に左胸を打ち抜かれて倒れるビアフラ軍兵士、ビアフラ戦争で 1969年
    ナイジェリア軍の機関銃に左胸を打ち抜かれて倒れるビアフラ軍兵士、ビアフラ戦争で 1969年
  2. 大干ばつによりエチオピアは飢餓にみまわれていた。救援物資を積んだローリー、1974年
    大干ばつによりエチオピアは飢餓にみまわれていた。救援物資を積んだローリー、1974年

開催概要

展覧会名 岡村昭彦の写真 - 生きること死ぬことのすべて
会期 2014年7月19日(土) 〜 9月23日(火・祝)
休館日 月曜日 ※祝日の場合は開館、翌火曜休館
時間 10:00〜18:00(本展会期中の木・金のみ21:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京都写真美術館
目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 600円、大学生 500円、中高生・65歳以上 400円
公式サイト https://topmuseum.jp/
問合せ 03-3280-0099

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