水の音  ― 広重から千住博まで ―

描かれた水のある風景から涼しさを感じ取る

  • 2014/06/23
  • イベント
  • アート

江戸時代から現代までの多くの日本画家がモチーフにしてきた“水”をテーマに、川、海、滝、雨などを描いた絵を集めて、水の音を感じながら鑑賞する夏らしい展覧会です。

海に囲まれ、東西の国土は狭い日本では、山岳地帯に降った雨が短期間で海に流れ込み、勢いのある水流は多様な景観を作り出しています。雲、雨、川、湖など水のある景色は、多くの画家が好んで主題にしてきました。

本展では、歌川広重《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》や、《東海道五拾三次之内 庄野・白雨》、横山大観《夏の海》、川端龍子《鳴門》、千住博の「滝」シリーズなど、水のある風景を描いた作品を展示。特に、六曲二双屏風の大作・橋本関雪《生々流転》の一挙公開は22年ぶりであり、要注目です。
 夏の暑さを緩和させる涼やかな作品が並び、日本人の水に対する深い想いを感じられる内容となっています。

  1. 歌川広重(初代)《東海道五拾三次之内庄野・白雨》1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵[8/19-9/15展示]
    歌川広重(初代) 《東海道五拾三次之内庄野・白雨》
    1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵
    [8/19-9/15展示]
  2. 川合玉堂《鵜飼》1939(昭和14)年頃 絹本・彩色 山種美術館
    川合玉堂 《鵜飼》
    1939(昭和14)年頃 絹本・彩色
    山種美術館
  3. 千住博 《松風荘襖絵習作》2006(平成18)年 紙本・彩色 山種美術館
    千住博 《松風荘襖絵習作》
    2006(平成18)年 紙本・彩色
    山種美術館
  4. 奥村土牛 《鳴門》1959(昭和34)年 紙本・彩色 山種美術館
    奥村土牛 《鳴門》
    1959(昭和34)年 紙本・彩色
    山種美術館
  5. 川端龍子《鳴門》1929(昭和4)年 絹本・彩色 山種美術館、©Minami Kawabata & Ryuta Kawabata 2014/JAA1400057
    川端龍子《鳴門》1929(昭和4)年 絹本・彩色 山種美術館
    ©Minami Kawabata & Ryuta Kawabata 2014/JAA1400057

開催概要

展覧会名 水の音 ― 広重から千住博まで ―
会期 2014年7月19日(土) 〜 9月15日(月・祝)
※会期中一部展示替えがあります
休館日 月曜日 (ただし7月21日、9月15日は開館、7月22日は休館)
時間 10:00〜17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 山種美術館
渋谷区広尾3-12-36
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,000円、高大生 800円
公式サイト https://www.yamatane-museum.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

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