被写体に合わせた撮影姿勢から見る、土門拳のこだわり
報道写真家であり、代表作『古寺巡礼』で知られる土門拳。こどものスナップ写真、著名人のポートレートなど、“人”に焦点をあてた作品から、寺院や仏像の撮影とは異なる視点を読み取り、その考え方や撮影方法を鑑みる写真展です。
本展は会期を2分割し、12月1日(月)までの第一部は「こどもたち」、2015年2月2日(月)までの第二部は「風貌」と題し、著名人のポートレートを取り上げます。
第一部は子どものスナップ写真で、戦前に撮影して出世作となった「伊豆のこども」を展示。子ども好きで、その行動をよく知っていた土門は、35ミリカメラを数十分もの間、子どもたちに自由に触れさせ、それに飽きて自分たちの遊びに戻ってから撮影し始めました。家族に見せているような自然体の子どもたちの様子がとらえられています。
ポートレートでは、高村光太郎、志賀直哉、梅原龍三郎など各界著名人が登場。自分が撮りたいと思う人物に大型カメラを構えて、撮影現場で「対峙」した作品は、撮影時のエピソードをたくさん残しました。撮影後すぐにプリントされ写真家が認めた希少価値の高いヴィンテージプリントである点も要注目です。
第一部「こどもたち」
第二部「風貌」
展覧会名 | FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館企画写真展 「土門拳 二つの視点」 |
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会期 |
第一部「こどもたち」 2014年10月1日(水)〜12月1日(月) 第二部「風貌」 2014年12月2日(火)〜2015年2月2日(月) |
休館日 | 年末年始 |
時間 | 10:00〜19:00 ※入館は閉館時間の10分前まで |
会場 | FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン ウェスト1F |
入館料 | 無料 |
公式サイト | https://fujifilmsquare.jp/ |
問合せ | 03-6271-3350 |
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