江戸時代の罪と罰

江戸から明治にかけての犯罪と刑罰、牢獄の歴史を追う

江戸時代の法典、死刑と冤罪、牢獄の実態から、明治維新後の牢獄改革、明治13年公布の刑法までの歴史を国立公文書館の所蔵資料から振り返る、異色のテーマの特別展です。

本展では江戸〜明治10年代までをクローズアップし、八代将軍徳川吉宗の下で作成された法典『公事方御定書』、幕府の法令集・判例集、明治政府の公文書、文学作品や法医学の古典、冤罪防止の建白書など、法を取り巻く様々な文書を取り上げます。また、小伝馬町牢屋敷の実情を示す文書や各種絵図、時代小説『鬼平犯科帳』の鬼平で知られる長谷川平蔵、鼠小僧も紹介します。

幕府中枢以外は閲覧できなかった『公事方御定書』は、多くの役人によって写本が作られ、それによる誤写が後年問題になりました。このため、幕府の最高裁判所である評定所は、その校正本である『棠蔭秘鑑』を作成します。

役人向けのハンドブックとして出版されたものの、秘密文書である『御定書』まで掲載したことで、ただちに絶版となった『青標紙』は、しかしその後も密かに流通し、役人たちの間で重宝されました。そのほか、入牢式からトイレの使用方法までの小伝馬町の牢内の掟を紹介した『鑑定徳川律法』、明治初年の牢獄の様子を描いた河鍋暁斎(1831〜89)の絵など、当時の罪と罰のあり様を硬軟織り交ぜて展示しており、法について深く考えられる内容となっています。

公事方御定書(くじかたおさだめがき)【棠蔭秘鑑】
小伝馬町牢獄内の「牢法」(牢内の掟)【鑑定徳川律法】(1880年刊)
棠陰比事(とういんひじ)(1211年刊)
開催概要
会期 2014年11月22日(土) 〜 12月14日(日)
休館日 会期中無休
時間 9:45〜17:30(木・金のみ20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 国立公文書館
千代田区北の丸公園3-2 
入館料 無料
公式サイト http://www.archives.go.jp/
問合せ 03-3214-0621(代表)
2014年11月更新