アメリカと日本。明治の芸術を2つの視点から紐解く
東京藝術大学の前身である東京美術学校が開校した1889(明治22)年から収集しているコレクションと、1876(明治9)年に開館したボストン美術館の近代日本美術コレクションを合せて展示し、日本と西洋の文化的影響を双方向で鑑みるユニークな企画展です。
美術教育の参考として収集された古美術品や模本、歴代の教員や卒業生が残していった作品などから成る東京藝術大学のコレクションは、近代日本美術の分野を中心に国内屈指の質量を誇っています。対するボストン美術館はコレクション総数約45万点を誇り、その内10万点を超える作品を擁する近代日本美術コレクションは、アーネスト・フェノロサやウィリアム・ビゲローらによって収集されました。
本展では、1853(寛永6)年のペリー来航をプロローグに、1904(明治37)年の日露戦争頃までを5章に分割。欧米人から見たジャポニズムを具現化した絵画や工芸品、文明開化を題材にした錦絵、外国人教師から西洋美術の技術を習得した時期の油絵や彫刻、日本画の伝統様式と西洋画法の融合を試みた横山大観、菱田春草、六角紫水などの作品、伝統回帰と西洋志向が対立・影響しあっていた明治後期に活躍した黒田清輝、竹内久一、小林清親などの作品が展観できます。
展覧会名 | ボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美 |
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会期 | 2015年4月4日(土) 〜 5月17日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし4月6日、5月4日は開館) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京藝術大学大学美術館 台東区上野公園12-8 |
入館料 | 一般 1,500円、高大生 1,000円 |
公式サイト | https://museum.geidai.ac.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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