半世紀ぶりに集う2点の国宝の屏風 光琳のデザイン性の豊かさを探る
江戸中期の画家で琳派の始祖のひとりでもある、尾形光琳。後年の日本美術に大きな影響を与えた光琳の屏風、漆器の図案、陶器の絵付けなどを通して、そのデザイン性に迫る企画展です。
1658(万治元)年、京都の呉服商の当主・尾形宗謙の次男として生まれた尾形光琳は、当時のファッションの先端だった呉服デザインの影響を強く受け、30歳を過ぎてから画業に本腰を入れ始めました。本阿弥光悦や俵屋宗達によって生み出された江戸初期の装飾芸術に親しみ、明快で華やかな独自の作品世界を確立します。
本展では、40代半ばに描かれ、画業の最初の到達点とされている《燕子花図屏風》、晩年の大作である《紅白梅図屏風》の2点の国宝が56年ぶりに一堂に集結。4月末〜5月上旬には庭園のカキツバタの群生が開花し、本物と作品の双方が楽しめます。また、重要文化財で衝立の表裏を成していた《孔雀立葵図屏風》(5/4〜5/17)や、光琳に大きな影響を与えた俵屋宗達の作と伝わる重要文化財《蔦の細道図屏風》、弟である尾形乾山の陶器に光琳が絵付けした《銹絵梅図角皿》なども展示されます。
展覧会名 | 尾形光琳300年忌記念特別展 燕子花と紅白梅 ―光琳デザインの秘密― |
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会期 | 2015年4月18日(土) 〜 5月17日(日) |
休館日 | 月曜日 ※ただし5月4日(月・祝)は開館 |
時間 | 10:00〜17:00(5月12日〜17日は19:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 根津美術館 港区南青山6-5-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般1,200円、高大生1,000円 |
公式サイト | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
問合せ | 03-3400-2536 |
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