No Museum, No Life? ―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会

作品だけでなく美術館の裏側もクローズアップ 国立美術館5館のコレクションをAからZの事典構成で楽しむ

東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館の5つの国立美術館による合同の企画展。各館選りすぐりの作品だけでなく、美術館の設備、活動、スタッフや観覧者に至るまで美術館を丸ごと紹介するユニークなコンセプトが特徴です。

「なぜ美術館の館内は寒いのか」、「作品の保管や運搬の方法は?」など、美術館の施設に関する疑問は意外に誰もが感じているもの。作品が主役であるために、普段は後回しにされがちな美術館の構造や設備、スタッフなどを事典に見立てたAからZまでの36のキーワードに沿って解説。トラフ建築設計事務所の構成、刈谷悠三によるグラフィック・デザインで創り上げられた展示空間で、ルノワール、ロダン、マルセル・デュシャン、岸田劉生などを展観できます。

Aのキーワードは「artist」でアンリ・ルソーの油彩や森村泰昌の写真を展示し、Fは「Frame」として作品を固定・保護する用途だけでなく、額そのものが作品の一部になるケースを説明。その実例として、岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》やアメリカのフランク・ステラの絵画などを紹介しています。
 5つの国立美術館の絵画、彫刻、写真など幅広いジャンルの作品約170点がまとめて見られるほか、美術館にまつわる資料や備品も展示される充実した内容になっています。

オーギュスト・ロダン《考える人》1880年、ブロンズ、71.5×45.0×60.0cm、国立西洋美術館 松方コレクション Photo:上野則宏
森村泰昌《フェルメール研究(3人の位置)》2005年、カラー写真、44.5×76.0cm、国立国際美術館 ©Morimura Yasumasa
ピエール=オーギュスト・ルノワール《横たわる浴女》1906年、油彩・キャンバス、54.8×65.0cm、国立西洋美術館
岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》1918年、油彩・キャンバス、45.3×38.0cm、東京国立近代美術館
ダン・フレイヴィン《無題(親愛なるマーゴ)》1986年、黄色蛍光灯、ピンク蛍光灯、244.0×41.0×20.5cm、国立国際美術館 ©Stephen Flavin / ARS, New York / JASPAR, Tokyo E1582
開催概要
会期 2015年6月16日(火) 〜 9月13日(日)
休館日 月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)
時間 10:00〜17:00(金曜は20:00まで)
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 東京国立近代美術館
千代田区北の丸公園3-1 
入館料 一般 1,000円、大学生 500円
公式サイト http://www.momat.go.jp/am/exhibition/no-museum-no-life/
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
2015年5月更新